KCGグループは56回目の創立記念日を迎えました

KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開かれた創立56周年記念式典(2019年5月17日)
KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開かれた創立56周年記念式典(2019年5月17日)

2019年5月1日は京都コンピュータ学院(KCG)・京都情報大学院大学(KCGI)・京都自動車専門学校(KCGM)のKCGグループ56回目となる創立記念日でした。これを受けて17日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトの6階大ホールで記念式典が開かれました。学生,教職員一同がこれまでの教育・研究成果を祝うとともに,今後も進化し続ける情報化社会を担う使命を改めて確認し,さらなる飛躍を誓いました。

記念式ではまず,建学の精神であるパイオニア・スピリットと,KCGの教育理念を会場の全員で確認しました。続いて,KCGコンピュータサイエンス学系主任の前納一希先生が「KCGで学ぶ意義」と題して講演しました。

前納先生は,龍谷大学を卒業してKCGに入学し,ITを学びました。講演で前納先生は,自らが誕生・成長した時代と重ね合わせながら,KCGの先進的取り組みの歴史を紹介しました。大学卒業後の就職先で,あるとき仕事中唐突にコンピュータのすごさに気付き,IT部門に就くことができるか上司に確認したところ断られ,すぐに会社を辞め,KCGへの入学を決めたエピソードも披露しました。学生生活で「やってみれば何かが分かる」「チャレンジで得られる絆はとても強い」などと学んだり,学外活動に参加して誰かに技術を伝える楽しさを知ったことなどを通じ,KCGで教員をしたいと思うようになったそうです。そして「『道なき荒野を切り拓き,他者のために道を拓く』のがKCGだから,私はここで次世代を担うみなさんの糧となるべく学び続けて授業をしています」と熱く語りました。最後に「これまでのKCG56年は先輩たちの歴史です。これからは君たちと一緒につくっていく歴史だと思います。さあ,世界を楽しませよう」と会場に呼び掛け,講演を締めくくりました。

KCGグループは1963年5月1日,京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループにより立ち上げられた「FORTRAN研究会」が礎です。研究会は,大学の学術研究者を対象にIBM7090の使用を目的としていました。創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生がコンピュータの可能性をいち早く見出し,情報処理技術者を育成しようという信念と情熱,パイオニア・スピリットを抱いてつくった,わが国初のコンピュータ教育機関でした。

1969年には,コンピュータ技術者養成のための日本で最初の全日制学校「京都コンピュータ学院」が誕生。その後今日まで発展を続け,これまでに学院を巣立った卒業生は4万人を超えています。2004年,わが国初で唯一のIT専門職大学院である京都情報大学院大学が創立されてグループ校に加わり,卒業・修了生はそれぞれ日本と世界のIT産業の牽引,発展に貢献しています。2013年には京都で最も歴史がある自動車整備士養成校の京都自動車専門学校も,グループの仲間入りをしました。

「KCGで学ぶ意義」の題で講演する前納一希先生
「KCGで学ぶ意義」の題で講演する前納一希先生
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2019年度KCGグループ入学式を挙行―「令和」担う固い決意

令和に学ぶ新入生を迎えた2019年度KCGグループ入学式。(2019年4月6日午前の第1部,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階ホール)
令和に学ぶ新入生を迎えた2019年度KCGグループ入学式。(2019年4月6日午前の第1部,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI),京都日本語研修センター(KJLTC),京都自動車専門学校(KCGM)のKCGグループ2019年度入学式が4月6日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階ホールで挙行されました。平成最終月に入学し,令和初の学期に臨む新入生代表は「理想の情報化社会の実現に貢献するため,専門知識や技術とともに『豊かな創造性』を養うことを目指して,日々成長できるよう,努力します」と新しい時代を担う決意を誓いました。みなさん,ご入学おめでとうございます。

専門知識と高度な技術を習得する意欲に満ちた学生の増加に伴い,入学式は3年連続で午前と午後の2回に分けての実施となりました。式典会場は,国内外からの新入生と保護者であふれました。将来のIT・自動車業界を担う若者たちが,KCGグループの仲間に加わりました。

入学式では初めに,日本で最初のコンピュータ教育機関として設立され,昨年創立55周年を迎えたKCGグループの歩みを紹介するビデオを見た後,長谷川亘KCGグループ統括理事長が式辞を述べました。長谷川統括理事長は「パイオニア精神,チャレンジ精神は,本学KCGグループのDNAともいうべきものです」と紹介。そして「本学で学ぶことを選択し決意されたことに誇りを持って,将来を見据えながら学生生活を有意義に過ごしていただきたいと思います。在学中に,生涯の友となるような友人をできる限り多くつくってください。多くの友人たちと切磋琢磨して,十分に研鑽を積んでください」と激励しました。

続いて,茨木俊秀KCGI学長が式辞を述べました。茨木学長は「単位を取るだけといった受け身の態度ではなく,積極的に授業,演習やプロジェクトに参加し,必要な知識を主体的に獲得することが重要です」と指摘。そのうえで「本学はICT(情報通信技術)の知識を系統的に提供するだけでなく,幅広い応用分野で活躍できる人材を育てることを目標としています。興味を持っている,限られた分野に限定するのではなく,できるだけ幅広い知識を獲得しておくことをお勧めします」と求めました。

これを受け,新入生代表として第1部はKCGI応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻の宇野嵐さん(KCG情報科学科出身),第2部はKCG応用情報学科医療情報コースの久戸瀬竜哉さん(岡山理科大学付属高等学校出身)が宣誓の言葉を述べました。「ICTの発達に伴い高度情報化社会となった現代において,誰もが必要な情報を有効に活用できる,豊かで安全・快適な社会をつくり出すことが,私たちが志す情報技術者の使命だと考えます。これから出会う多くの仲間たちと協力し,良きライバルとして切磋琢磨しながら,入学して本当に良かったと思えるよう,充実した学生生活を送るよう努めます」と力強く誓いました。

この後,保護者懇談会などがあり,学生たちはKCGファミリーの一員としての新たな歩みをスタートさせました。

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自信と希望を胸に。KCGグループ2018年度学位授与式・卒業式を挙行しました

2019年3月21日に挙行された2018年度のKCGI学位授与式,KCGとKJLTC,およびKCGMの卒業式(写真は第一部。京都コンピュータ学院京都駅前校・京都情報大学院大学京都駅前サテライト6階大ホール)
2019年3月21日に挙行された2018年度のKCGI学位授与式,KCGとKJLTC,およびKCGMの卒業式(写真は第一部。京都コンピュータ学院京都駅前校・京都情報大学院大学京都駅前サテライト6階大ホール)

2018年度の京都情報大学院大学(KCGI)学位授与式と,京都コンピュータ学院(KCG)および京都日本語研修センター(KJLTC),京都自動車専門学校(KCGM)の卒業式が2019年3月21日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。近年の学生数増により,式典は2回に分けて実施となりました。ITや自動車整備業界での人材不足が深刻化する中,高い技術と知識を身につけた修了生・卒業生は,自信と希望に満ちた表情で思い出のつまった学び舎から巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。社会でのご活躍を心からお祈りしています。

式典は,第一部をKCGとKCGM,第二部は東京サテライトともつなぎKCGIとKJLTCを行いました。会場には多くの修了生・卒業生と保護者の方々が集まり,笑顔があふれました。

KCGIの茨木俊秀学長が修了生代表に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCGの卒業生代表にはKCG各校の校長,KCGM卒業生代表には手塚正義校長が,それぞれ卒業証書・称号授与書を授与しました。続いて優れた学業・研究成果を残した最優秀賞と優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に,表彰状と記念品が贈られました。

式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は「みなさんが修得したICT・自動車分野の知識・技術は,未来を切り拓くための確かな指針であり,現代社会の根幹を支えるものでもあります。今後ますますICT利活用の高度化・多様化が進展することは間違いありません。今こそみなさんの活躍の時です」と激励しました。そして,創立55周年を迎えたKCGグループの修了生・卒業生は4万人を超え,内外多数の企業で活躍しているとしたうえで,「これから先輩と出会う機会も多いと思います。そのとき『自分は後輩です』と自信をもって名乗り,良きネットワークを築いてください」と期待の言葉を述べました。

茨木学長は「AIなどの新しい技術は,確かに一定の成功を収めているものの,どれもまだ発展途上にある未完成の技術で,解決しなければならない問題が山積しています」と指摘。そのうえで,「みなさんがそれを解決していかなければならないのです。(問題に)正面からぶつかっていってください。それによって来るべき新しい社会が,豊かで,便利で,安心して暮らせるものになるよう努力してください。その過程で,みなさんにとって大きなチャンスが,次々と生まれてくるに違いありません。積極的にチャレンジしてください」と,はなむけの言葉を贈りました。

卒業の辞は第一部でKCGゲーム学科の奥田さん,第二部はKCGIの三輪さんが務め,KCGグループで身につけた知識と技術,経験を自信に,社会に羽ばたいていく決意を力強く誓いました。

それぞれの式典の最後に,出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移してKCGI祝賀会を開催し,盛り上がりました。

第二部はKCGI東京サテライトと結んで実施,多くの修了生が式に臨みました(写真は東京サテライト)
第二部はKCGI東京サテライトと結んで実施,多くの修了生が式に臨みました(写真は東京サテライト)
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インターネット関連の国際会議「ICANN64」で立石教授・今井先生が発表

メインホール会場左側スクリーンではスピーチが文字表示される
メインホール会場左側スクリーンではスピーチが文字表示される

海外100ヶ国,2000名が参加するインターネット関連の国際会議「ICANN64」が,神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)で2019年3月9日~14日に開催されました。ICANN(正式名: Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)はドメイン名やIPアドレスなどのインターネットの資源を世界的に管理しているアメリカの非営利法人で,年に3度,国際会議を開催しています。京都情報大学院大学(KCGI)では「.kyoto」の管理運営事業者として参加しました。

9日と10日はプレセッションで,11日朝にはウェルカムセレモニーが行われ,会議が始まりました。13日朝には,地理的名称ドメイン名(都市名)の分科会において,日本の都市名ドメイン名の報告が同時通訳で報告されました。「.osaka」の販売と価格に関する統計報告,「.tokyo」の登録者数の推移に続いて,KCGIからサイバー京都研究所(CKL)副所長 今井賢治先生が「.kyoto」の現状を報告し,活発な議論が行われました。京都府に本拠地を置く企業あるいは京都府在住者に限定するドメイン名であることや,京都のトップレベル・ドメイン名として,経済団体や民間企業,自治体,教育機関という産官学連携で運用することなどが海外の方からも大きな関心を呼びました。

13日夕方から夜にかけては,ISPCP (Internet Service Providers & Connectivity Providers | ISPおよび接続事業者部会)と一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)共同で開催する分科会を,KCGI教授 立石聡明先生が主催しました。立石先生は特に「パネルディスカッション:Web サイト / DNS ブロッキングとフィルタリング」を担当し,昨年10月10日に実施した「海賊版サイトブロッキングについて考えるシンポジウム」(KCG京都駅校本館6階ホールで開催)のダイジェストを国際的な立場で報告し,活発な議論が行われました。ICANNの重鎮の方々と日本のインターネットプロバイダー関係者が熱くインターネットの運用とセキュリティに関して,大いに議論しあい,レセプションにおいては交流を深め合っていました。

会議に参加したサイバー京都研究所(CKL)の今井賢治先生
会議に参加したサイバー京都研究所(CKL)の今井賢治先生(右端)
会議で講演する京都情報大学院大学(KCGI)の立石聡明教授
会議で講演する京都情報大学院大学(KCGI)の立石聡明教授
ISPCP・JAIPA共同分科会の様子
ISPCP・JAIPA共同分科会の様子
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医療情報コースの学生が京都医療センターでインターンシップに臨んでいます

京都医療センターでのインターンシップ研修に取り組むKCG応用情報学科 医療情報コースの学生。KCGで教鞭を執る同センター医療情報部長の北岡有喜先生から,電子カルテについて説明していただきました
京都医療センターでのインターンシップ研修に取り組むKCG応用情報学科 医療情報コースの学生。KCGで教鞭を執る同センター医療情報部長の北岡有喜先生から,電子カルテについて説明していただきました

京都コンピュータ学院(KCG)応用情報学科(3年課程)医療情報コースの学生たちが春休み期間中の3月,KCGグループと産学連携協定を結んでいる独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター(京都市伏見区,小西郁生院長/病床数600床:39診療科)におけるインターンシップ研修に参加しています。医療現場での業務を実際に体験しながら,KCGで学んだIT,医療情報関連,医学・医療の知識をさらに実践的に深め医療スタッフとしての職業意識を高めようと,いずれの学生も熱心に取り組んでいます。

参加しているのは同コース2年生および他学科から希望した学生です。複数の班に分かれ,それぞれ5日間のスケジュールで,電子カルテの操作体験,病院施設の見学と理学療法や薬剤,検査,放射線科といった各業務の概要や部門システムの把握,地域医療システム,病院情報システムのヘルプデスク(運用・管理)についての研修に臨んでいます。

電子カルテについての指導は,KCGで教鞭を執る同センター医師で医療情報部長の北岡有喜先生と同センター医療情報技師で情報化推進研究室長の滝川裕介先生が主に担当してくださっています。研修後には報告プレゼンテーションを作成,学校で報告することにしています。

医療IT分野の教育展開を進めるKCGグループは2017年度,同センターと産学連携協定を結びました。ITはさまざまな産業の中核的存在になっていますが,とりわけ医療の分野では医事会計システム,レセプトコンピュータシステム,オーダーエントリーシステム,電子カルテシステム,各部門システム,診療画像管理システム(PACS),診療画像解析や臨床データ解析,地域医療連携システム,遠隔医療システム等が普及するなど,IT化が急速に進んでいます。しかし医療の現場では,医学・医療の基礎知識および医療情報システムの管理・運用とICTの両方を兼ね備えた人材が圧倒的に不足しているのが現状です。これを受け,京都コンピュータ学院は応用情報学科 医療情報コースのほか,医療事務学科(2年課程)を設置,医療情報コースでは「医療情報技師能力検定試験」,医療事務学科では医療事務管理士(医科)技能検定試験などの合格を目指して勉強に励んでいます。一方,グループ校の京都情報大学院大学(KCGI)では医療健康プログラムを盛り込んだカリキュラムを設置し,IT化された医療現場で活躍できる人材育成に力を入れています。

大規模病院が担う地域医療連携業務の重要性と地域医療連携システムについて,同センター地域医療連携室スタッフの方から学びました
大規模病院が担う地域医療連携業務の重要性と地域医療連携システムについて,同センター地域医療連携室スタッフの方から学びました
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