年別アーカイブ: 2019年
「KCGサマーフェスタ2019」を開催,たくさんの方々にお越しいただきました
京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学,京都自動車専門学校などKCGグループが,より開かれた教育機関として地域のみなさまとの交流を図ろうと開催している恒例の「KCGサマーフェスタ2019」(京都府および京都市教育委員会後援)が,2019年7月21日(日),28日(日)に京都コンピュータ学院 京都駅前校・京都情報大学院大学 京都駅前サテライトで,8月17日(土)には京都コンピュータ学院 洛北校で開かれました。さまざまな催しに大勢の小中学生や地域住民のみなさまが参加してくださいました。ありがとうございました。
「KCGサマーフェスタ」は,KCGグループの創立者で初代学院長の長谷川繁雄先生の命日である7月2日の「閑堂忌(かんどうき)」に合わせて毎年開催しています。
「KCGサマーフェスタ2019」の様子を写真で紹介します。
◇天文ワークショップ 〜3Dメガネをかけて大宇宙の姿を体感しよう!〜
7月21日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
参参加者たちは3Dメガネをかけて天文映像を見ながら,広大な宇宙を体感しました。宇宙にはおおよそ1兆×1000億個ほどの星があるとされています。この無数の星々の1つが太陽であり,わたしたちは太陽の周りを回る地球上の小さな存在です。参加者たちは,京都情報大学院大学准教授の青木成一郎先生から説明を受けながら,果てしなく広がる宇宙に思いをはせていました。同じ内容を3回に分けて開催しました。このワークショップは,京都大学大学院理学研究科附属天文台/天文普及プロジェクト室にご協力いただきました。
◇アニメ声優体験
7月21日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
たくさんの子どもたちが参加し,KCGグループのTVCMの映像に合わせて,KCGのマスコットキャラクター「きょこたん」のセリフやナレーションを録音する「アフレコ」のリアル体験をしました。京都コンピュータ学院 情報処理科IT声優コースの先生からセリフの発音や発声の指導を受けた後,京都駅前校内にあるプロ仕様の「デジタルサウンドスタジオ」を使ってスタジオの録音などアニメ制作のプロセスを楽しみました。初めてのスタジオ収録ということで緊張気味だった参加者もいましたが,ヘッドフォンを付けマイクに向かうと,みな堂々と「きょこたん」役を務め上げました。保護者のみなさんは子どもの「勇姿」を映像や写真に収めていました。
◇ゲームを通して親子で楽しく学ぶ「コンピュータの歴史」
7月21日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
KCGコンピュータミュージアムは,歴史的に貴重なコンピュータを数多く保管し,一般社団法人 情報処理学会より2009年,「分散コンピュータ博物館」の全国第一号指定を受けています。児童と保護者ら大勢の参加をいただき,ミュージアムに展示されている機器を見学しながら,コンピュータ発達の歴史を知るとともに,貴重な古いパソコンを実際に動かして,最新のパソコンと性能などを比べました。また,コンピュータの進化によって誕生したテレビゲームについて,その誕生と進化の歩みについても学びました。KCGコンピュータミュージアム館長の千葉博人先生が指導しました。
◇はじめてのプログラミング講座
7月28日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
小学児童を対象にした,毎年恒例の人気講座です。今年は,次々と現れるモンスターを,くまのキャラクターが避けていく簡単なゲーム作りに挑戦しました。ほとんどの児童にとって,初めてのプログラミングでしたが,京都コンピュータ学院 コンピュータサイエンス学系主任の前納一希先生や学生スタッフに教えてもらいながら,徐々に仕組みを理解していき,最後には,キャラクターの動きや効果音などを自分好みの設定にすることもできるようになりました。全員がゲームを完成させて,笑顔を見せていました。
◇KCGミュージックフェスタ2019
7月28日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
KCG保護者会が主催,コンサートホールを埋め尽くすほどの大勢の方々にご参加いただきました。KCGグループのコーラスサークルU‐Choirを指導する葭村洋平氏の指揮で,四大医科大学合唱団(大阪医科大学グリークラブ,関西医科大学混声合唱団コールクライス,京都府立医科大学混声合唱団たちばな,滋賀医科大学混声合唱団,各団有志メンバーから成る合唱団)の華麗なコーラスを最初に楽しんでいただきました。次に,幅広い作曲活動を展開している作曲家・大田桜子さんの指揮・解説で,「オー・シャンゼリゼ」,「森へ行きましょう」などを参加者全員で合唱しました。音響の良さで定評のある同ホールで,聴いて歌って,音楽を満喫していただきました。
◇マイクロコンピュータを動かす楽しい自由研究
7月28日(日),京都コンピュータ学院 京都駅前校
京都情報大学院大学 サイバー京都研究所と,株式会社Keiganの産学連携による一般公開イベントとして開催しました。サイバー京都研究所が,地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営などで活動する「けいはんなオープンイノベーションセンター」(京都府精華町)に,(株)Keiganも入居しているのが縁となり,産学連携のイベントとして実現しました。(株)Keiganは、誰でも手軽に制作できるロボットの提供で社会貢献を目指すICTのベンチャー企業です。
親子連れなどおよそ20人が参加し,同社代表取締役 徳田貴司さんらの指導で,簡単なプログラムでモータの回転を制御して楽しむ,昔ながらの回転のぞき絵・ゾートロープの制作に挑戦しました。最初に,イギリス製の小型の教育用コンピュータ「micro:bit」を使って制御用プログラムを作成し,それを小型のモータに接続しました。このモータは(株)Keiganの製品「KM-1U」で,小型・軽量・省エネ,専門的な知識や技術なしでも,スマホやPCで簡単に制御可能な多機能のモーターモジュールです。最初はうまく回転させられなかった参加者も,試行錯誤を繰り返して制御できるようになり,ゾートロープののぞき絵を楽しんでいました。
◇電子工作ワークショップ
8月17日(土),京都コンピュータ学院 テクニカルカレッジ(洛北校)
例年大人気のワークショップです。今回も参加者募集開始後,瞬く間に定員に到達。当日は大勢の小中学生と保護者の方々にお越しいただきました。今年完成を目指すのは,2人で楽しめるオセロに似たゲーム「電子リバーシ」で,コマの代わりになる2色のLEDの光で対戦します。参加者は,京都コンピュータ学院 洛北校教頭の久保田英司先生からマイコンを使った電子回路の仕組みなどの話を聞いた後,エンジニアリング学系の学生が準備した電子リバーシ作りに取り組みました。先生方と学生スタッフが丁寧に指導,完成品は持ち帰って夏休みの思い出にしていただきました。
8月4日にオープンキャンパスを開催しました
アクセンチュア社と「就職・産学連携講座」を開催しました
京都情報大学院大学(KCGI)と,幅広い分野でサービスとソリューションを提供する総合コンサルティング企業で,昨年関西オフィスを開設したアクセンチュア株式会社(本社:東京都港区)の主催による産学連携講座「アクセンチュア就職・産学連携講座」が2019年7月31日,参加者が最後の成果発表をして,全5回の講座を終えました。デジタル環境が日進月歩で進化し続ける中,顧客や市場の変化に柔軟に対応しながら,デジタル技術を迅速に取り入れて製品やサービスを提供する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」人材の不足解消に寄与するのを目的として開講されたこの講座には,KCGIと京都コンピュータ学院(KCG)の学生,さらにIT企業勤務の社会人ら合わせて40人以上が参加しました。
5月29日から始まったこの講座では,アクセンチュア(株)の社員が講師となって,ある大手ファミリーレストランを想定し,外食産業を取り巻く様々な環境の変化の中で,「どのようなお客様体験を創造することができるか」という課題を設定して,グループごとに議論を重ねてきました。グループワークでは,社会人と学生がいっしょにアイデアを出し合い,また留学生も多数参加したので,国際色豊かな作業になりました。最終日には,各グループが最終成果を発表し,カロリーや栄養成分を自動的に計算してくれるアプリ,個人のニーズに合った最適なメニューを紹介してくれるアプリ,単身者でも孤独を感じないで外食を楽しめるアプリなどのアイデアが披露されました。講座終了後には懇親会も開かれ,これまでの学習過程を振り返ってお互いの労をねぎらうとともに,講座で学んだ成果と経験を実社会で役立てることを誓い合っていました。
7月27日にオープンキャンパスを開催しました
7月20日に夏祭りスペシャルオープンキャンパスを開催しました
ネットワークエンジニアの井上雄介様によるゲーム業界セミナーを開催
京都コンピュータ学院(KCG)は2019年7月10日,ネットワークエンジニアの井上雄介様にお越しいただき,「ゲーム業界におけるネットワークエンジニアの仕事について」というテーマで,ゲーム業界セミナーを開催しました。
業界で使用されているソフトウェアやプログラミング言語など求められる技術や,ネットワークエンジニアのやりがいについて詳しくご紹介くださいました。
講演を聴いた学生の中には,ゲームやサービスを支えるネットワークエンジニアという職種を目標にしたいと,早速,使ったことがないクラウドサービスを調べるなど,活動を始める人もいました。
井上様,貴重なお話を聞かせていただき,ありがとうございました。
7月6日にオープンキャンパスを開催しました
KCG創立者・長谷川繁雄初代学院長先生を偲ぶ「閑堂忌」
京都コンピュータ学院(KCG)創立者で初代学院長の長谷川繁雄先生の命日である「閑堂忌」(7月2日)を前に,KCGグループでは2019年6月29日,菩提寺の百萬遍知恩寺での墓参やKCG京都駅前校・京都情報大学院大学(KCGI)京都駅前サテライト大ホールでの記念講話,学生有志らによる模擬店の出店など各種催しが行われました。長谷川繁雄先生は1986年7月2日,享年56歳でご逝去され,今年は没後33年となります。「閑堂」は先生の雅号で,「世俗から離れ,瞑想にふける閑静な空間」を意味しています。KCGでは毎年,この日を「閑堂忌」とし,情報処理技術教育のパイオニアとして尽力された長谷川繁雄先生のご遺徳を,学生全員と教職員が偲んでいます。
記念講話は,KCG情報科学科を卒業し現在は母校の教壇に立つ前田勉先生(OSS部長)が「長谷川繁雄先生の先見の明とパイオニア精神」と題して行いました。「長谷川繁雄先生は私にとってとても大きな存在。私の人生を決めた方でもありました」という前田先生は,「長谷川繁雄先生は夕方,授業が終わるころになると教室に入ってこられ,『コンピュータ技術を身につけて社会で活躍できる人材,高卒であっても大卒以上に活躍できる,そんな技術者を育てるためにこの学校を作ったんだ』といったことを熱心に話されていました」とお元気だったころの長谷川繁雄先生を紹介。自らについても「卒業を控えて教職員として採用のお話があったときに,ぜひここで働きたい,と思いました。何といっても長谷川繁雄先生の下で働きたい。一緒にこの学校を大きくしていきたい。そんな気持ちが強かったのです」と述懐しました。
前田先生は「長谷川繁雄先生はいつも『これからの社会を担う人材を育てる』とおっしゃっていました。ただ学校だからコンピュータの知識を教える,というのではなく,人類社会の発展に役立つ人材を送り出すという理想に基づいて学校を作られたのです」と説明。また「パソコンもインターネットもない時代に,先生はコンピュータが時代を変える力だと見抜いただけでなく,京都コンピュータ学院を創立することで,その時代の先頭に立たれたのです。この先見の明と,パイオニア精神。その結果として,京都コンピュータ学院は発展したのです」と力を込めました。
そして前田先生は「学生であるみなさんは,KCGグループのこの伝統,長谷川繁雄先生の思いを引き継ぐ方々です。長谷川繁雄先生がおっしゃったように,コンピュータは人類史を変革していく道具です。ですから,コンピュータの学校はどんどん新しく変わっていく人類史の最先端にいることになります。その主役は言うまでもなく,みなさんです。ぜひ私たちの学校の新しい動きの先頭に立って,学校の未来と,みなさん自身の将来を切り開いていただきたいと思います」と締めくくりました。
講話の前後,学生と教職員はバスで百萬遍知恩寺に移動し長谷川繁雄先生の墓に手を合わせ,先生のご冥福とKCGグループのいっそうの発展を祈りました。またKCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトでは学生有志らが模擬店を出し,この日の行事に活気を添えました。模擬店では長谷川繁雄先生が好きだったアンパンなどが販売されました。