サイバーコネクトツーによるゲームクリエイターセミナーを開催

京都コンピュータ学院(KCG)は2019年11月26日,株式会社サイバーコネクトツーの代表取締役社長 松山洋様をお招きし,ゲームクリエイターセミナーを開催しました。 サイバーコネクトツーは,『.hack』シリーズや『NARUTO-ナルト- ナルティメット』シリーズ,『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』などを開発し,福岡・東京・モントリオールに制作拠点を持つ家庭用ゲームソフト・スマートフォンアプリの企画・開発を行うゲーム会社です。

今回,松山社長は「数字で見るゲーム業界」というテーマで,業界の市場規模はもちろんのこと,販売タイトル数や売上数など,業界を目指す上で知っておくべきことをお話しくださいました。100万本以上売れているゲームがなぜ売れているか分析すること,またゲームで遊ぶ,映画を見るなど“インプット”を継続して行うことの重要性を学生にわかりやすく伝えてくださいました。 さらにインプットしたことをSNSなどでアウトプットしていくことが大切だと聞いた学生は,すぐに主要なSNSのアカウントを作成するなど準備を始めていました。

「みんなでゲームクリエイターになって一緒にゲーム業界を盛り上げよう!」という熱いメッセージや,いただいたアドバイスをもとに,学生もより熱心にゲーム制作などの活動に取り組んでいます。

松山社長,サイバーコネクトツーの皆様ありがとうございました。

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」 伊藤博之KCGI教授が特別講義

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義。(2019年11月29日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)
「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題したクリプトン・フューチャー・メディア代表取締役・伊藤博之KCGI教授の特別講義。(2019年11月29日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホール)

世界中で人気のボーカロイド(VOCALOID)「初音ミク」の生みの親で,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:札幌市,創立:1995年)代表取締役の伊藤博之・京都情報大学院大学(KCGI)教授による特別講義が2019年11月29日(金),京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで行われました。伊藤教授は「初音ミク」誕生の経緯や成長ぶり,音声技術・3DCG技術への取り組み,国内外への幅広い展開について映像を交えて説明しました。学生たちはコンテンツビジネスの最先端の話に熱心に聴き入っていました。

「初音ミク」は2007年8月31日に誕生したバーチャルアイドルです。歌詞とメロディを入力すると音声合成で歌ってくれるソフトウェアで,身長158センチ,体重42キロ,16歳の人気「キャラクター」でもあります。国内だけでなく海外でもライブコンサートが開催され,日本文化を世界に発信するクールジャパンの象徴的存在です。

「初音ミクから学ぶデジタルコンテンツの可能性」と題した講義で伊藤教授は,クリプトン社の事業を紹介した上でコンピュータ・ミュージックの基礎を解説し,「ボーカロイドは人間の歌声を合成するバーチャル・インスツルメント(仮想楽器)で,『初音ミク』はクリプトン社がヤマハ社と共同でボーカロイド技術を実用化し,世界で初めてキャラクターと結び付けた,歌うソフトウェアです」と説明しました。

このキャラクター化が功を奏し,音楽だけでなく初音ミクの容姿のイラストやCG,コスプレなどを創作しインターネットに投稿する人たちが現れ,世界規模で創作の連鎖が広がりました。伊藤教授は「(初音ミクは)音声合成がメインで,キャラクターはおまけみたいに考えがちですが,キャラクターが付いていたおかげで,創作の連鎖が巻き起こったと言えます」と説明。また,創作物の権利処理のためにライセンスを公開するとともに,コンテンツ投稿サイト「ピアプロ」を開設。伊藤教授は「ここに投稿された作品は『サイト利用者であればほかの作品に転用して構いません』というルールにしました。創作が生まれやすいような環境づくりに配慮しました」と工夫を明かしました。

「初音ミク」は誕生から12年が経ち,クリエイターによる二次創作・三次創作の結果,歌や音声にとどまらず,ダンスや動画,コスプレ,フィギュアなどへとその表現方法が広がりました。ファッションやオペラ,ロボット,レーシングチーム,ゲーム,和太鼓,テレビの人気アニメキャラクターとのコラボレーションなど,商品化も続いています。伊藤教授は「『初音ミク』の活躍の幅を広げ,多様な分野への展開を図っています」と話しました。

「初音ミク」は国内外で公演,イベント出演などがめじろ押しです。2018年末から2019年にかけヨーロッパ3都市や台湾,香港,上海,北京などでイベントツアーが開催されました。国内でも,8月に京都・南座で「超歌舞伎」が公演されたほか,札幌雪祭りとコラボした「SNOW MIKU」(雪ミク),ジャズや太鼓芸能集団との共演やシンフォニーコンサートなど,大舞台での公演が続いています。

伊藤氏は,2013年4月にKCGI教授に就任しました。国際的な活動と技術革新が認められ,2013年秋の藍綬褒章を受章しています。KCGIとKCGには相互に授業を聴講できる仕組みがあります。KCGIのコンテンツビジネス関連を学ぶ学生だけでなく,KCGのアート・デザイン学系,デジタルゲーム学系,コンピュータサイエンス学系情報処理科IT声優コースなどコンテンツ関連の学生たちも,伊藤教授の取り組みから多くを学ぶことができます。

学生たちに語り掛ける伊藤KCGI教授
学生たちに語り掛ける伊藤KCGI教授
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IT連盟がサイバーセキュリティ委員会を設立しました

本学京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI)の長谷川亘統括理事長が代表理事・筆頭副会長を務める日本最大のIT関連団体連合体一般社団法人日本IT団体連盟は2019年11月26日,サイバーセキュリティ対策を推進する「サイバーセキュリティ委員会」(委員長:下村正洋IT連盟理事)を設立しました。同日開催のシンポジウムで長谷川代表理事は「サイバー空間での脅威が拡大し巧妙化している。安全,安心を確保するために連携していきたい」とあいさつしました。

情報通信技術の発展とともに,社会・経済活動のクラウド化,モバイル化,IoT化が進み,様々な産業でデータの収集・分析・活用が行われるようになり,あらゆる活動がデジタルに依存する一方,サイバー空間での脅威は質量ともに拡大しています。IT連盟は,サイバー攻撃の急増など多くの問題をIT関連団体の連合体として共有し,講ずべき対策や既存の取り組みの改善を目的として,同委員会を設立しました。これは,インターポール(国際刑事警察機構)とも密接な関係を保ちながら,世界的な視野で情報セキュリティに対処していく,官民一体の組織と言って過言ではありません。

サイバーセキュリティ委員会は,サイバー分野にかかわるステークホルダーが情報共有を図る会議や,サイバーセキュリティ演習の実施を促すセミナーの開催,積極的に対策を進めている企業に対する評価などを通じ,必要な方策を推進する方針です。IT連盟による同委員会設立はメディアも注目し,日本経済新聞電子版など各紙が報じました。

IT連盟は2016年に発足。全国54の団体から構成され,法人会員数はおよそ5000社,総従業員数はおよそ400万人という日本最大のIT関連団体連合体です。IT業界の意向・要望を積極的に政府に提言,IT教育・IT人材育成も推進して,世界最高水準のIT社会の実現を目指しています。

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KCG,KCGMの大槻幸雄顧問が日本自動車殿堂入りしました

京都コンピュータ学院(KCG),京都自動車専門学校(KCGM)の大槻幸雄顧問(川崎重工業元常務取締役)がこのほど,自動車産業や自動車文化に貢献した人々を顕彰する「日本自動車殿堂」2019年の殿堂者に選出されました。大槻顧問は長年,KCGやKCGMで自動車やICTを中心とした次世代工業に関連する教育への助言などを行ってくださっています。

大槻顧問は二輪市場が急速に拡大した1960年代から70年代にかけて,同社のマッハシリーズやZ1,KZ1300といった大型二輪車の開発で優れた加速性能および最高速度を実現したほか,排ガス規制対応のため2ストロークから4ストロークへの転換を図るなどして「カワサキブランド」を確立しました。大型二輪車の北米市場を開拓し,日本の二輪産業の発展に大きく貢献するとともに,ガスタービン研究に優れた業績を残したことなどが今回,評価されました。

大槻顧問は,「大型二輪車の開発当時,私と同じように車両開発に必死に取り組んでくれた川崎重工の技術者のおかげで,この殿堂入りが果たせたのだと思います」と喜びを語りました。大槻顧問のほかに,インダストリアルデザイナーの先駆者・小杉二郎氏(故人)と,エンジンの滑り軸受解析を確立した染谷常雄・東京大学名誉教授の2人が殿堂者に選ばれました。過去には,トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎氏や,ホンダ(本田技研工業)創業者の本田宗一郎氏ら,錚々たる日本の自動車産業の立役者たちが殿堂入りしています。

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「ウィーンピアノ四重奏団演奏会」を開催しました

音楽の都・ウィーンで活躍中の奏者による「ウィーンピアノ四重奏団演奏会」(2019年11月21日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトコンサートホール)
音楽の都・ウィーンで活躍中の奏者による「ウィーンピアノ四重奏団演奏会」(2019年11月21日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトコンサートホール)

京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI)などKCGグループは2019年11月21日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト コンサートホールで,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーなどによる「ウィーンピアノ四重奏団演奏会」第1部,第2部を開催しました。コンサートは日本・オーストリア友好150周年記念行事としてオーストリア大使館,オーストリア文化フォーラムの協力を得ています。ホールには学生のほか招待・一般のお客様も見え,音楽の都で活躍する一流奏者たちによる演奏を堪能しました。

四重奏団は陽子・フォゥグ(ピアノ)とヨァゲン・フォゥグ(チェロ)夫妻,ハラルド・クルンペックさん(ヴァイオリン),ロバート・バウエルスタッターさん(ヴィオラ)。陽子さんはウィーン国立音楽大学を最優秀の成績で卒業。ヨァゲンさんなどと共にヨーロッパ全土と日本で演奏活動を続けています。チェロ,ヴァイオリン,ヴィオラの3名はウィーン・フィルのメンバーです。

第1部,第2部を通じ演奏されたのは,日本・オーストリア友好150周年を記念してオーストリア外務省から委嘱され,ガブリエレ・プロイさんが作曲したピアノ四重奏曲「ササキア・カロンダ(大紫)」。ガブリエレさんはオーストリアで最も評価される現代作曲家の一人。このほか第1部でベートーヴェン「ピアノ四重奏曲変ホ長調 作品16」,第2部ではブラームス「ピアノ四重奏曲ト短調 作品25」が演奏されました。

KCGグループは,専門技術だけでなく,学生の知性・感性涵養のため一般教養科目をカリキュラムに取り入れ,クラシックなど音楽コンサート,各種文化講演会,伝統芸能鑑賞会等も実施しています。これらのイベントは一般の方々にも鑑賞していただいています。

KCG学生による手作りの祭典・11月祭が開かれました

「11月祭」のイメージポスター
「11月祭」のイメージポスター

京都コンピュータ学院(KCG)の有志学生による手作りの学校祭「11月祭」が,2019年11月8日・9日の両日,KCG京都駅前校で開催され,若者たちの笑いと熱気に校舎が包まれました。1階ロビーでは,カレーライス・フランクフルト・プリンなどの屋台が出店,ほかにガジェット販売も行われました。また教室では,学生制作のオリジナル・ゲームの展示やポーカーなどを楽しめるトランプバーなど,学生らしいオリジナルな発表・催しが行われました。6階大ホールでは,人気声優の渕上舞さんを招いてのトークライブやダンス発表などが行われ,盛り上がりを見せた2日間となりました。

ゲーム制作サークルの学生が制作したユニークなゲームの展示
ゲーム制作サークルの学生が制作したユニークなゲームの展示
ソフトドリンク片手にトランプで勝負するトランプバーが今年は登場
ソフトドリンク片手にトランプで勝負するトランプバーが今年は登場
「11月祭」名物・重さ10キロの「バケツプリン」が今年もうまく出来ました!
「11月祭」名物・重さ10キロの「バケツプリン」が今年もうまく出来ました!
教職員も参加して腕前を披露した軽音楽部によるライブ
教職員も参加して腕前を披露した軽音楽部によるライブ
コンピュータ関連のガジェットの販売
コンピュータ関連のガジェットの販売
ダンスサークルが今年も躍動的なダンスで観客を魅了!
ダンスサークルが今年も躍動的なダンスで観客を魅了!
大きなソーセージのホットドッグが人気
大きなソーセージのホットドッグが人気

KCGIの創立16周年記念式典を開催しました

京都情報大学院大学(KCGI)の創立16周年記念式典を開催しました。(11月1日,KCGI京都駅前サテライト大ホール)
京都情報大学院大学(KCGI)の創立16周年記念式典を開催しました。(11月1日,KCGI京都駅前サテライト大ホール)

京都情報大学院大学(KCGI)は,2019年11月1日に創立16周年記念日を迎えました。同日,記念式典をKCGI京都駅前サテライト大ホールで開き,学生と教職員一同が祝うとともに,さらなる発展を誓いました。茨木俊秀KCGI学長は式辞で「近年は,アジアをはじめ世界中から入学者を受け入れており,グローバルな大学院としての地位を築きつつあります。一方,地域に密着したIT教育を展開するため,札幌サテライトと東京サテライトを開設しています。国内はもとより海外にも教育展開を図るべく,準備を進めているところです」と,KCGIの現状を話しました。

続いて土持ゲーリー法一副学長・教授が「学び方を学ぶ 京都情報大学院大学での新たな挑戦」と題して記念講演を行いました。土持教授は,米国のカリフォルニア州立大学で学部および修士課程修了後,コロンビア大学教育大学院の修士課程および博士課程を修了しました。東京大学の教育学博士でもあります。弘前大学や帝京大学の教授,カナダ・ビクトリア大学,米国・南フロリダ大学,名古屋大学の客員教授などを務めてきました。教育学の権威であり,昨年度KCGIに来てからは,新しい教育法を本学に根付かせるべく,精力的に活動しています。

土持教授は講演で,「アインシュタインは『私は生徒に教えることはしない。学べる環境を生徒に与えるだけだ』と述べています。私の教育哲学も同じで,KCGIの学生と一緒に授業を『創る』環境を整えることが大切だと考えています。教員も学生と同じように学び成長するものだと信じています」と語りかけました。土持教授は,教員が教壇に立って教える授業から,学生がグループで話し合って学習を進めるように変わった「学習パラダイム」への転換がアメリカで起きたことを紹介し,「『学び方を学ぶ』は,自分がどのような学習者であるかを知ることから始まります。学び方や見方は,人によって違うことを知る必要があります。それが自律的学習者を育てることにつながります」と説明。そして「『学び方を学ぶ』は大学の成績評価には直接つながらないかもしれませんが,社会や人生の成績評価につながることは間違いありません」との見方を示しました。

KCGIは,1963年5月1日に創立した日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGのパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として開学しました。応用情報技術研究科 ウェブビジネス技術専攻を置き,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が得られます。学問分野では,2018年度よりカリキュラムを大幅に改編。2019年度はコンセントレーション履修モデルとして▽ERP ▽ビジネスデータアナリティクス ▽ITアントレプレナーシップ ▽ウェブシステム開発 ▽ネットワーク管理 ▽ITマンガ・アニメ ▽観光IT -を,産業分野履修モデルとして ▽農業 ▽海洋 ▽医療・健康 ▽コンテンツマーケティング ▽教育▽フィンテック-を設置し,学生が目的・志向に応じて各モデルを選択し組み合わせることで,効率良く段階的に学べるようになりました。入学定員は,開学当初の80名(総定員160名)から,2019年度には480名(同840名)に増員しています。ITと経営,それにコンテンツに関する知識と技術を持った優秀な人材を,国内やアジアをはじめとする世界のIT業界に送り出してきました。

記念講演する土持ゲーリー法一副学長・教授(11月1日,KCGI京都駅前サテライト大ホール)
記念講演する土持ゲーリー法一副学長・教授(11月1日,KCGI京都駅前サテライト大ホール)
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モンゴルから来賓を迎えシンポジウムが開かれました

モンゴル・エトゥゲン大学について説明するムンクスク氏
モンゴル・エトゥゲン大学について説明するムンクスク氏

モンゴル・教育文化科学スポーツ省(MECSS)の高官2名と私立エトゥゲン大学の留学生業務責任者ら2名の来賓を迎え,2019年10月30日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校・京都情報大学院大学(KCGI)京都駅前サテライトで,「KCGI-MECSSシンポジウム」が開かれました。KCGI側から長谷川亘KCGグループ統括理事長や教職員らが出席しました。

シンポジウムの冒頭,歓迎のあいさつで長谷川統括理事長は,KCGグループの歴史や教育理念を紹介し,「10年以上前にモンゴル政府とICT教育について意見をやりとりする機会があったが,その後,無沙汰となってしまったので,本学と同国政府との関係を再構築したい」と話しました。KCGIの高橋豊教授は「ICTによる社会のスマート化」と題し,ICTの活用によって社会の各方面で進展しているエネルギーの効率化やリスク軽減について発表しました。

引き続き,互いの組織の説明があり,エトゥゲン大学のテムーレン・ムンクスク氏が約6千人の学生が学ぶ同大について,日本への留学・就職を希望する人もいることなどを紹介しました。MECSSのバヤリンツェン・オトゥゴントゥグ財務部長は,モンゴルで学生数が増加しているのに反し,大学数が減少している現状を受け,同部の広報を強化し,学生に世界ランキング上位の大学へ入ることよりも,自分に合った将来性のある専攻を選ぶことを奨励するよう政策変更したことなどを解説しました。

質疑応答では,モンゴルの大学やKCGグループが欧米流の単位互換制度を導入していることや,同制度と日本の一般的な大学が定める学位制度との違いなどに話が及び,同財務部長は「これからモンゴルの大学では,ICTやAIに関する専攻を強化・奨励していきたい」と発言。将来のKCGグループとの連携に意欲的な姿勢を見せていました。

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ITが彩る優美な「MUΣA Live Show」が開催されました

CG投影が生み出す立体的な映像空間で熱唱するニッツァ・メラスさん
CG投影が生み出す立体的な映像空間で熱唱するニッツァ・メラスさん

京都情報大学院大学(KCGI)の教授で,国際的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリストとしても活躍するニッツァ・メラスさんがKCGIの学生とともにつくり上げた「MUΣA Live Show」が,2019年10月29日,京都コンピュータ学院 京都駅前校・京都情報大学院大学 京都駅前サテライト6階大ホールで開かれ,多くの学生と招待客の方々が,優美な視覚効果に彩られたショーを楽しみました。ニッツァさんの実弟でミュージシャンであるジョン・メラスさんがパフォーマンスに参加し,コンピュータで構築・制御した音楽を伴奏。数々のハリウッド映画のVFXを手がけたビジュアル・アーティストで,KCGI准教授のキリル・コシックさんが手がけた,最新ICTを駆使した3DCGの映像によるリアル・タイムのインタラクティブな演出のもと,ニッツァさんらが新曲を披露しました。

ショーの見どころは,ステージ上の演技とCG映像とのコラボレーションです。ホール正面のスクリーンに加え,白布で覆われた左右の壁にも,3台のプロジェクターから投影された,観客を取り囲む立体的な映像空間が出現しました。学生の身体動作をAIに学習させ,キリルさんが制作した海中や宇宙空間,寺院などをイメージしたCGを背景に,学生の身体の動きとシンクロした鷹のCGや,特殊なアプリによって観客数名が手に持つスマートフォンの動きと連動した蝶のCGがスクリーン中を飛び回る中,ニッツァさんらによる華麗なショーが展開されました。

文化教養行事である今回のショーは今年,KCGIで開講された集中講義「舞台芸術とIT」の集大成として企画されました。学生の知性・感性を養うことを目的に開催している一流のアーティストによる音楽会・コンサートや伝統芸能鑑賞行事の一環です。学生たちは授業を通じて最新のコンピュータミュージックの機器などに触れ,ショーの準備や演出に取り組みました。ニッツァさんから指導を受けながらリハーサルを何度も繰り返したほか,ホール内の設営も担いました。

集中講義「舞台芸術とIT」は,ニッツァさんとキリルさんを中心とした指導のもと,ITを駆使する舞台演出に精通した人材を育成する実践的な授業です。学生はショーを構成する個別の技能を学習するのはもちろん,「MUΣA Live Show」の企画と演出に参加することで,学んだ知識とスキルを実地に応用する総合的な学習体験も積むことができます。

学生の身体の動きとシンクロした鷹のCG
学生の身体の動きとシンクロした鷹のCG
幻想的な満月と東寺五重塔のイメージ
幻想的な満月と東寺五重塔のイメージ
終演後,あいさつするニッツァさん,キリルさん,ジョンさんら
終演後,あいさつするニッツァさん,キリルさん,ジョンさんら

ニッツァ・メラスさんと学生による「MUΣA Live Show」を29日に開催

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)は2019年10月29日(火)午後5時から,京都コンピュータ学院 京都駅前校・京都情報大学院大学 京都駅前サテライト6階大ホールにおいて,国際的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリストで,京都情報大学院大学教授のニッツァ・メラスさんが本学の学生とともにつくり上げた「MUΣA Live Show」を開催します。招待客と関係者向けのみの公演です。

ニッツァさんの実弟でミュージシャンであるジョン・メラスさんがパフォーマンスに参加し,コンピュータで構築・制御した音楽を伴奏。二人で新曲を披露します。数々のハリウッド映画のVFXを手がけたビジュアル・アーティストで,京都情報大学院大学准教授のキリル・コシックさんによる総合プロデュースのもと,最新のICTを駆使して,3DCGの映像とともに,リアル・タイムのインタラクティブな演出をします。学生の身体動作をAIに学習させ,キリルさんが制作した海中や宇宙空間,寺院などをイメージしたCGを背景に,学生の身体の動きとシンクロした鷹のCGや,特殊なアプリによって,観客数名が手に持つスマートフォンの動きと連動した蝶のCGがスクリーン中を飛び回る中,ニッツァさんらがパフォーマンスを行うという,優美な視覚効果に彩られたショーです。

ニッツァさんと学生による「MUΣA Show」は,京都コンピュータ学院創立50周年・京都情報大学院大学10周年(2013年)を記念してニッツァ・メラスさんがアルバム「MUΣA」(ムーサ)を制作したのがきっかけで,2016年より開催しており,今回で4回目になります。ニッツァさんと学生による「MUΣA Live Show」は2016年1月に続き2回目。このほか2016年8月にはヘアースタイリストやヘアーメイクアーティストとの共演による「MUΣA Show」をいずれも本学で開催しています。

 

Nitza Melas(ニッツァ・メラス)

多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリオール生まれのシンガーソングライター。各国でサーカスやミュージカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリスト3人のうちのひとり。そのうち自らが作詞作曲した歌が,シルク・ドゥ・ソレイユのショーに採用されたのは,彼女のみで,事実上,同集団のトップ歌手といえる。レーベル(レコード会社)には属さず,歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザイン,プロモーション,販売まですべてをこなす。2013年より京都情報大学院大学教授。