摩天楼オペラ 彩雨さんが本学の客員教授に就任しました

KCG,KCGIの客員教授に就任した摩天楼オペラ 彩雨さん。2013年4月14日開催のトークライブ(京都コンピュータ学院6階ホール)
KCG,KCGIの客員教授に就任した摩天楼オペラ 彩雨さん
2013年4月14日開催のトークライブ(京都コンピュータ学院6階ホール)

若者らに人気のヴィジュアル系バンド「摩天楼オペラ」のキーボード担当・彩雨(あやめ)さんが本年度より,京都コンピュータ学院(KCG)および京都情報大学院大学(KCGI)の客員教授に就任しました。慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)で学んだ彩雨さんは現在,ITを駆使した音楽活動を繰り広げています。この経験や技術を,KCGやKCGIの教育に生かしてもらうことを期待しています。今後,彩雨さんによる講義も計画していきます。

彩雨さんは,KCG創立50周年・KCGI創立10周年記念イベントの一環として2013年4月14日にKCG京都駅前校6階ホールで開かれたトークライブ「私とIT ~摩天楼オペラ 彩雨式 情報化社会と音楽について」に出演し,音楽とコンピュータ,ITの関係について語っていただきました。この日は中高校生や社会人など彩雨さんのファンが大勢詰め掛け,彩雨さんが話した普段の音楽活動におけるITの役割について耳を傾けました。

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〈訃報〉京都情報大学院大学教授 仙元 隆一郎先生

京都情報大学院大学教授で,知的財産権法分野における世界的な権威である仙元隆一郎(せんげん・りゅういちろう)先生=同志社大学名誉教授・弁護士=が4月5日,逝去されました。81歳でした。

現在,知的財産権法は,日本の産業の根幹を支える極めて重要な法分野といえますが,かつてはマイナーな分野として,あまり注目を受けることもなく,主要な大学においても講座すら開かれていない状況でした。そうした時期に,仙元先生はいち早くこの分野の可能性に着眼し,京都大学法学部卒業後,日本の工業所有権法研究のパイオニアとして研究・教育活動に邁進され,同志社大学法学部教授,日本工業所有権法学会常任理事等の要職を務め,多大な業績を残されました。また国際的にも活躍され,WIPO(世界知的所有権機関)仲裁人やパリ大学附属無体財産権研究所客員研究員なども歴任されました。

同志社大学で教鞭をとるかたわら,京都コンピュータ学院においても毎年,知的財産権の特別講義をされ,その巧みな話芸で多くの学生を魅了するとともに,「アキューム」にも知的財産権の啓蒙記事を寄稿され,京都コンピュータ学院における知財教育の礎を築かれました。

京都情報大学院大学開学時に教授に着任,以来,「知的財産権法」の講義を担当され,常に情熱的で,知的好奇心に満ちたその名講義は,多くの学生に影響を与えました。

大学の発展に多大なる寄与をいただいたことに,心よりお礼申しあげるとともに,安らかなご永眠をお祈りいたします。

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「シルク・ドゥ・ソレイユ」ニッツァさん15日から「声」の授業

「デジタル・オーディオ制作」の授業を担当したニッツァ・メラスさん=2013年10月
「デジタル・オーディオ制作」の授業を担当したニッツァ・メラスさん=2013年10月

世界中で人気を集めるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリストを務めるニッツァ・メラスさん(京都コンピュータ学院 教授)が,4月15日~25日,京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)の学生を対象に,「デジタル・オーディオ制作」の授業を担当します。KCG のC学系(コンピュータサイエンス学系)の情報処理科に2014年度新設したIT声優コースの授業がスタートしたばかり。同コースや,KCGIコンテンツビジネスコースの学生らが受講することにしています。

授業の会場は,音響効果が西日本有数の素晴らしさと評価され,クラシック・コンサートも頻繁に開催される京都コンピュータ学院6階大ホールです。ボーカリストのほか,CMやゲームキャラクターの吹き替えとしても活躍されているニッツァさんは,自らの活動の場でITが駆使されていることを紹介しながら発声法などを指導します。歌やアニメのアフレコなどを通じて,音のデジタル処理に関する理解を深めてもらいます。

ニッツァさんは,2013年6月1日に開催された京都コンピュータ学院50周年・京都情報大学院大学10周年記念式典のオープニングで「We’re Not Alone/Jupiter」を熱唱,祝賀会ではライブも繰り広げ,KCGグループの晴れの日を飾りました。ニッツァさんは50周年記念CDの発売を予定しています。昨年10月にも,KCGで同様の講義を担当し,多くの学生に「音」「声」に対する魅力を授けてくれました。

IT声優コースは,デジタル化された音声を処理することのできる人材を育成するのが目的です。発声法,演技演習,アクセントや漢字の読み取り,文章読解の練習,ナレーション演習,アフレコ演習,MC演習などに加え,音楽や音声の再生・録音・加工といった「デジタルサウンド系基礎科目」を設けています。

Nitza Melas(ニッツァ・メラス)http://www.nitzamusic.com/
多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリオール生まれのシンガーソングライター。各国でサーカスやミュージカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリスト3人のうちのひとり。そのうち自らが作詞作曲した歌が,シルク・ドゥ・ソレイユのショーに採用されたのは,ニッツァのみで,事実上,同集団のトップ歌手といえる。レーベル(レコード会社)には属さず,歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザイン,プロモーション,販売まですべてをこなす。2013年より京都コンピュータ学院 教授。

ニッツァ・メラスさんは,KCG50周年・KCGI10周年記念式典のオープニングや祝賀会のライブで熱唱しました=2013年6月1日
ニッツァ・メラスさんは,KCG50周年・KCGI10周年記念式典のオープニングや祝賀会のライブで熱唱しました=2013年6月1日
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故 萩原KCGI初代学長開発の2機種が「情報処理技術遺産」に

京都情報大学院大学(KCGI)初代学長の萩原宏先生(2014年1月8日逝去)が京都大学在籍時に開発を手掛けた計算機「KT-Pilot」と「京都大学QA-1」がこのほど,一般社団法人 情報処理学会の2013年度「情報処理技術遺産」に認定されました。このうち「KT-Pilot」は,萩原先生と株式会社 東芝が共同開発し京都コンピュータ学院京都駅前校の「KCG資料館」で保存,展示している高速計算機「TOSBAC-3400」(情報処理技術遺産 第一号認定)の原型です。今回の2機種の認定は,萩原先生がコンピュータ開発や電子回路,情報理論,通信方式研究における世界的権威で,日本のコンピュータ界のパイオニアであることを,あらためて証明したといえます。

「KT-Pilot」は1961年に萩原先生と東芝が共同で開発製造した,わが国で初めての本格的なマイクロプログラム方式を採用した機器。論理回路にはシリコンのメサ型トランジスタによる高速度基本回路を用い,並列非同期式高速演算方式を採用。記憶装置にはわが国初の薄膜記憶装置を実装しました。1962年8月にミュンヘンで開催されたIFIPで発表,世界最高速のコンピュータとして高く評価されました。東芝未来科学館(川崎市幸区)で保存,展示されています。

「京都大学QA-1」はグラフィクスの高速処理を1つの目的として,1974年から1977年にかけて萩原先生のほか,京都大学工学部の富田眞治,小柳滋,柴山潔の各氏を中心に,多くの学生の協力を得て開発されました。グラフィクス専用計算機ではなく,より汎用性を持たせた機器で,異なる4つのALU演算,4つのメモリアクセス,1つの順序制御を同時に指定できる方式を採用しているのが特徴です。国立科学博物館(茨城県つくば市)で保存されています。

KCG資料館で保存,展示している「情報処理技術遺産」認定機器は,「TOSBAC-3400」のほか,「OKITAC 4300Cシステム」(2008年度,第一号認定),「NEAC-2206」(2010年度認定),「NEAC S-100システム」(2011年度認定),「シャープ MZ-80K」(2012年度認定)の5機種があります。

萩原宏先生は京都大学工学部卒,同大学院修了,工学博士。情報処理学会会長,日本学術会議会員などを歴任。京都大学工学部教授,龍谷大学理工学部教授,KCG情報工学研究所長などを経て,2004年4月,KCGIの開学と同時に学長に就任し,2008年3月まで務められました。KCGIの展開に多大なるご寄与をされました。2009年4月には瑞宝中綬章を受章されました。

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「未来へ向かって努力したい」。KCGグループ2014年度入学式を挙行

KCGグループ2014年度入学式

京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI),京都自動車専門学校(KCGM)の2014年度入学式が4月6日(日),KCG京都駅前校で,KCGIの各サテライトを結んで挙行されました。KCGグループに加わったKCGMとは初めての合同入学式です。KCG情報処理科に2014年度新設したIT声優コースの新入生も出席しました。式で新入生代表は「私たちは,それぞれが描いた未来へと向かって,努力を惜しまず進む覚悟です」との力強い宣誓がありました。

KCGIの入学定員を2014年度より210名(従来は160名)に増やしたこともあって主会場のKCG京都駅前校6階大ホールは新入生や保護者,関係者らであふれ,ホワイエや教室も会場として活用されました。

日本最初のコンピュータ教育機関として1963年に創立したKCGグループの,今日までの歩みを紹介するビデオを見た後,長谷川亘 KCGグループ統括理事長が式辞。東京サテライト(港区元麻布3丁目),札幌サテライト(札幌市中央区大通西5丁目)も合わせた新入生たちを心から歓迎する言葉を述べた後,「KCGグループは,伝統と実績を守りながら,新しい分野についても果敢に開拓しようとしています。より一層皆さんの誇りに思っていただける学校になるべく,今後も新しい可能性を模索し,挑戦を続けていきます。皆さん一人ひとりは,もう既に本学の一員です。どうか,本学で学んでいこうと決意された自分自身に誇りを持って,学生生活を有意義に過ごしてください」と激励しました。また,2013年に創立50周年を迎えたことや,今後の取り組みについて東京,札幌サテライトに続く国内外での海外教育拠点の開設構想があること,KCGIが地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者として2014年度から同ドメインを運営していくことなどを紹介しました。

続いて,茨木俊秀KCGI学長は10兆桁に及ぶ円周率の計算やチェス,将棋などで人間に勝利することなどを例に挙げてコンピュータの圧倒的な力を強調しながらも,これらのコンピュータのプログラミングを書くのはあくまで人間であると指摘。「ICT(情報と通信の技術)を学び,獲得した知識を活かして新しいことにチャレンジしてください。ただ,コンピュータは大変強力で便利なものですが,あくまでも道具。コンピュータに使われるのではなく,使いこなしてほしい」と式辞を述べました。

これを受け,新入生代表の塩谷大樹さん(情報学科,奈良県立郡山高等学校出身)が,「現在,情報技術の発達は世界規模ですが,情報技術を不正に利用した事件が報じられる回数も日を追うごとに増えています。情報処理技術者には,情報技術をいかに便利で快適,そして安心して利用できる社会にするか,という課題が与えられていると考えます。私たちは本学において,先生方や先輩方から専門知識や技術だけでなく豊かな人間性を学び,幅広い視野を持つために協力して支え合える多くの仲間を作りながら,自らの行動に責任を持ち,日々成長していきたいです」と宣誓しました。

この後,オリエンテーションや保護者懇談会などがあり,学生たちはKCGファミリーの一員として新たな一歩を踏み出しました。

みなさん,ご入学おめでとうございます。みなさんのご活躍を応援しています。

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文部科学大臣より「職業実践専門課程」に認定されました

職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成するため技術および技能について組織的な教育を展開しているとして,京都コンピュータ学院(KCG)の5学科が,文部科学大臣より「職業実践専門課程」として認定されました。日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGは,これまで4万人以上の卒業生をIT業界などに送り出すなど伝統と実績を誇っていますが,今回の認定により,KCGが社会の要請に応える教育機関として,あらためてその存在が認められたことになります。

認定を受けたのは▽アート・デザイン(A)学系の「芸術情報学科」▽ビジネス(B)学系の「経営情報学科」▽コンピュータサイエンス(C)学系の「情報科学科」▽デジタルゲーム(D)学系の「ゲーム学科」▽エンジニアリング(E)学系の「情報工学科」。いずれも,卒業すると,学士と同等の「高度専門士」の称号が得られる4年制課程です。文部科学大臣による認定制度は今年から始まり,KCGはいち早く認定を受けたことになります。

「職業実践専門課程」として認められるには,業界の第一線で活躍する企業や現役のプロフェッショナルと連携し,実践的な専門教育を受けられることが要件になっています。KCGは今回認定を受けた5学科に限らず,他の2~3年制の学科でも,1963年の創立以来,一貫してIT関連の最先端を走る人材を育成するための教育に取り組んでいます。他の学科も今後順次,認定を受けるための準備を進めていく計画です。

参考:「職業実践専門課程」概要(平成25年8月30日公布,施行文部科学省生涯学習政策局からの通知より)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/__icsFiles/afieldfile/2013/09/30/1339979_4.pdf

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各地の進学相談会に参加します

京都コンピュータ学院(KCG)は,各地域で実施される進学相談会に参加します。

当日は,KCGの入学担当者が,皆さんのご相談やご質問にお答えします。

時間内入退場自由ですので,都合のよい時にご参加いただけます。

予約の必要もありませんので,ぜひこの機会にお近くの会場へお越しください。

お待ちしております。


京都自動車専門学校も加わり2013年度学位授与式・卒業式挙行

盛大に挙行された2013年度京都情報大学院大学の学位授与式,京都コンピュータ学院,京都日本語研修センター,および京都自動車専門学校の卒業式
盛大に挙行された2013年度京都情報大学院大学の学位授与式,京都コンピュータ学院,京都日本語研修センター,および京都自動車専門学校の卒業式

2013年度の京都情報大学院大学(KCGI)の学位授与式,京都コンピュータ学院(KCG)と京都日本語研修センター(KJLTC),およびKCGグループの一員となった京都自動車専門学校(KCGM)が初めて加わった卒業式が2014年3月21日,KCG京都駅前校6階ホールで挙行されました。卒業生・修了生代表から「数多くのチャンスを与えていただいた学生生活でした。技術と知識を正しい倫理観を持って使用し,社会生活を豊かにしていくことが,創立50周年を迎えた本学の伝統を受け継ぐ私たちに課せられる大きな役割。私たちは本学のパイオニアスピリットを胸に日々研鑽を重ね挑戦し続けます」との力強い誓いの言葉もあり,KCGグループでともに学んできた仲間たちは,技術と知識を携え,社会の荒波へ力強く巣立っていきました。

本年度は,KCG創立50周年,KCGI創立10周年の節目にあたります。式には保護者の方々も大勢訪れ,ホールを埋め尽くしました。はじめにKCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長,KJLTC卒業生には鴨川校校長,KCGM卒業生には同校長がそれぞれ卒業証書を授与。この後,KCGI・KCG・KCGMの最優秀賞,優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に表彰状と記念品が授与されました。

式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は,修了生・卒業生に対し,「クール・ジャパン」が世界中から注目を集めていると強調。KCGIのコンテンツ・ビジネスコース開設,KCGのIT声優コース,マンガ・アニメゼミ新設,KCGグループによる京都マンガ・アニメ学会設立など,本学はクール・ジャパンの先導的役割を果たしているとし「皆さんが本学において得た知識・技術は,今後世界へ羽ばたいていくうえでの大きな力となります」と話しました。また,2013年6月1日のKCGグループ創立記念式典を振り返ったうえで「KCGIの札幌サテライト開設や,.kyotoレジストリとしての展開など,新しい試みに乗り出し,その姿を大きく変えようとしています。KCGファミリーの輪は,京都自動車専門学校が加わって,さらに大きくなりました。次なる100周年を目指す本学と,これから社会に出て活躍していく皆さんとがタッグを組んで,共に成長し,共に発展することができたらどんなに素晴らしいでしょう」と,はなむけの言葉を送りました。

茨木学長はICT(情報通信技術)進歩が,高齢者の生活を支えたり,防犯カメラの普及により犯罪抑止に役立っていたりすることを挙げながらも,一方で振り込め詐欺事件やプライバシーの侵害が起きているとし「ICTの世界では,新しい技術が生まれ,どんどん変化しています。それがわれわれの生活を明るくするのか,あるいは暗くしてしまうのかを常に考えて,ぜひ世の中を明るくする方向に,本学で学んだ皆さんの知識を生かしてほしいと願っています」と激励しました。

続いて,卒業生・修了生を代表してKCGネットワーク学科の前納一希さんが卒業の辞を述べました。「右も左もわからなかった私たちを,諸先生方や多くの先輩方が助けてくださいました。技術・知識を学ぶとはどういうことなのかと道を指し示していただきました」と入学時を振り返り「後輩の皆さん,チャレンジすることを諦めないでください。これからも私たちは先輩として,同じ道を志す仲間として応援しています。皆さんの自由なチャレンジが京都コンピュータ学院の新たな50年の始まりとなります。皆さんのご活躍とKCGグループの発展を願います」と呼び掛けました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。

式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,祝賀会を開催しました。修了生・卒業生たちは,これまで喜びや苦労を共にした教職員らを交えて,思い出話に花を咲かせるとともに,これからの飛躍を誓い合いました。

修了生・卒業生のみなさん,誠におめでとうございます。みなさんのご活躍を心よりお祈りしています。

盛大に挙行された2013年度京都情報大学院大学の学位授与式,京都コンピュータ学院,京都日本語研修センター,および京都自動車専門学校の卒業式