京都コンピュータ学院(KCG)は2024年8月末~9月中旬の3週間,姉妹校である中国・天津科技大学で京都情報大学院大学(KCGI)の教員らによる集中講義を実施しました。毎年,夏期と春期の2回行われる集中講義では,教員が天津科技大学を訪れ,同大学人工知能学部日中合弁情報処理専攻の2~4年生を対象に,日本語で講義をします。科目は「アルゴリズム基礎」「ソフトウェア工程とUML実践」「PHP実習」など。日頃ITと日本語を学んでいる学生たちは,TA(Teaching Assistant)を務めるクラスメイトらに助けてもらいながら,日本語での授業を理解し,教員に熱心に質問をしていました。
授業以外の時間にも,学食でいろいろ説明してくれたり,アニメの話で盛り上がったりと交流を深め,「家族で日本旅行をしたことがあるけれど,次は留学で行きたい」「もっと日本語が上手になって日本で働きたい」など,学生たちは将来の夢を語りました。
KCGと天津科技大学は1999年に姉妹校提携を締結,2000年には同大学に合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設しました。このコースのカリキュラムはKCGによって設計されたもので,日本語教育とコンピュータ教育の融合を図った,他に類例を見ない画期的なものとなっています。希望者は,3年次に1年間KCGに留学し,より専門的なITの技術と知識を修得できます。また,2008年には,KCGの全面支援により,同大学に中国初の自動車制御学科が開設されました。