京都コンピュータ学院(KCG)・京都情報大学院大学(KCGI)・京都自動車専門学校(KCGM)などKCGグループは2024年5月1日,61回目の創立記念日を迎えました。これを前に4月26日(金),KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで創立記念式が開催されました。学生,教職員一同がこれまでの教育・研究成果を確認し祝うとともに,建学の精神であるパイオニア・スピリットとKCGの教育理念,進化し続ける情報社会を担う使命などを改めて心に刻み,さらなる飛躍を誓いました。記念式では,KCGIの向井苑生教授が「人工衛星から地球環境を探る(Remote Sensing of the Earth’s Environment)」と題して記念講演しました。
KCGグループは1963年5月1日,京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループにより立ち上げられた,大学の学術研究者対象の「FORTRAN研究会」が礎です。創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生がコンピュータの可能性をいち早く見いだし,情報処理技術者を育成しようという信念と情熱,パイオニア・スピリットを抱いてつくった,わが国初のコンピュータ教育機関でした。
1969年には,コンピュータ技術者養成のための日本で最初の全日制学校・京都コンピュータ学院が誕生。その後今日まで発展を続け,これまでに学院を巣立った卒業生は5万人を超えます。2004年には,わが国初で唯一のIT専門職大学院としてKCGIが創立されグループ校に加わりました。それぞれの卒業生・修了生たちは,日本と世界のIT産業の牽引,発展に貢献しています。2013年,京都で最も歴史がある自動車整備士養成校のKCGMが仲間入りしました。卒業生はIT知識も身につけた自動車整備技術者として活躍しています。2023年には,KCG創立60周年・KCGI創立20周年の節目を迎え,グループの新たな時代をつくる決意を新たにしました。
向井教授は京都大学の理学部卒,大学院宇宙物理学専攻修了で長谷川靖子 現学院長先生の後輩に当たります。輻射輸達論や衛星リモートセンシングデータ解析を専門として地球大気環境研究に携わってきました。講演で向井教授は,地震や大規模森林火災といった自然災害を説明。人間の産業活動とも合わさって環境が破壊され,地球環境問題が起きているとしたうえで,「地球環境問題の中で一番の脅威である気候変動(温暖化)問題」について詳しく解説しました。そして地球環境解析に取り組む先進的な研究者が集う「APOLO(Advancement of POLarimetric Observations)第4回シンポジウム」が今年11月にKCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開催されることを紹介。世界の参加予定者があこがれの京都での国際会議参加に期待している様子にも触れ,「みなさんは京都での生活を楽しむとともに勉強し,温暖化を抑えるよう協力してほしいと思います」と結びました。