京都情報大学院大学(KCGI)は,韓国・国立済州大学校と2024年4月22日(月),多言語教育のノウハウ共有を目的とする学術交流協定を締結しました。KCGI京都本校百万遍キャンパスで開催された調印式には,KCGIから長谷川亘総長・理事長,富田眞治学長ら,国立済州大学校からキム・イルファン総長,キム・キョンヨン教授らが出席。長谷川総長・理事長とキム総長が合意書に署名しました。KCGIと京都コンピュータ学院(KCG)などで構成するKCGグループは世界の大学・教育機関との協力関係構築を推進していますが,国立済州大学校は20年近い協力の歴史がある,最も緊密な相手先の一つ。今年2月には長谷川総長・理事長が同大学校より名誉博士号を授与されています。
このたびの学術交流協定は,2025年に国立済州大学校が新設を予定しているグローバル学部で英語,中国語,日本語の多言語による教育を計画していることから,開学以来留学生を多く受け入れ,多言語教育を実践してきたKCGIのノウハウを共有するのが目的。また,両校の学術交流を推進するため,国立済州大学校の学生1名をKCGIの奨学生(学費全額免除)に採用することでも合意しました。
KCGIと国立済州大学校は2006年,ICT分野の教育・研究や相互の人的交流などを目的とした学術交流協定を結び,2008年にはインターネット上で双方の学生が受講できる日韓サイバーキャンパス構築で合意。2010年には,単位を互換しながら双方の学位が取得できるデュアルディグリープログラム(複数学位プログラム)を運営する協定も結んでいます。今回の学術交流協定によって両校の関係が一層強まり,ともに発展することが期待されます。
国立済州大学校は1952年に創立,13の学部と医学専門大学院,法学専門大学院など10の大学院をはじめ,数多くの付属施設を有する総合大学です。37カ国・980名の留学生を含め12,200名の学生が在学中(2019年現在)です。
調印式でキム総長は「このたびの協定をきっかけにして,KCGIと済州大学校との交流が一層強化されることを願います。また,KCGIの新しいキャンパスが非常に学生のことを考えて造られていることに感銘を受けました」とあいさつ。長谷川総長・理事長は「済州大学校との一番の思い出は,日韓サイバーキャンパスの一環で両校の学生がインターネットを介して一緒に授業を受け,言葉は通じなくてもすぐに仲良くなっていたこと。新しいグローバル学部では,ぜひ日本旅行も企画して,学生さんたちに日本に来ていただきたい」と述べました。
国立済州大学校首脳らは2022年に完成したばかりのKCGI京都本校新校舎やKCG京都駅前校を見学。京都駅前校大ホールでは,内外で活躍するピアニストの多川響子KCGI教授によるミニコンサートを楽しみました。