バンダイナムコ研究所・バンダイナムコアミューズメントによるゲーム業界セミナーを開催

京都コンピュータ学院(KCG)は2024年2月26日,株式会社バンダイナムコ研究所 小山順一朗氏,株式会社バンダイナムコアミューズメント 事業推進ディビジョンマーケティング部マーケティング課マネージャー 田宮幸春氏をお招きし,ゲーム業界セミナーを開催しました。

両氏はVRアクティビティ体験施設「VR ZONE」「MAZARIA」にて設置された「ハネチャリ」や「釣りVR」,「脱出病棟Ω」などVRアクティビティコンテンツを開発されました。また小山氏は「アイドルマスター」「機動戦士ガンダム 戦場の絆」「釣りスピリッツ」「太鼓の達人」をはじめ100タイトル以上の開発に携わり,田宮氏は「ドラゴンクロニクルシリーズ」や「ドラゴンボールZENKAIシリーズ」など業務用ゲーム機を中心に,家庭用ゲームソフト,ネットワークコンテンツなど幅広く携わってこられました。

今回は「成功商品コンセプトはゲームの命!」をテーマにご講演いただきました。

これまでに携わった数々のゲームについて開発時に苦労した点やどう乗り越えたのかを含めてご紹介いただきました。続いて,開発時にチームがどこに向かうべきなのか,その方向性を示す羅針盤の役割を果たす「商品コンセプト」についてお話いただきました。商品コンセプトについては「アイデア(そのゲームが何であるのか)」と「ベネフィット(それがどうよいか)」に切り分けて考えること,そしてベネフィットを言語化することの重要性をお話しいただきました。

さらに今回は,発売されたゲームのベネフィットの言語化に学生が挑戦するワークもご実施いただきました。
その場でお題(ゲーム)が発表され,学生はそのゲームのベネフィットや良かった点などを考えてその場にいる人が見えるチャットに投稿し,小山氏と田宮氏から投稿内容に対してフィードバックをいただく形で行われました。小山氏と田宮氏が投稿の良い点などを触れてくださり,毎回ベネフィットの例を丁寧に解説していただいた結果,お題が変わるごとにベネフィットの言語化のコツをつかむ学生や,積極的に自分の考えを投稿する学生が多くなりました。

参加した学生からは,今回のセミナーでプロが選ぶ言葉や分析の仕方がとても参考になったという感想が寄せられました。また,他の学生が自分よりも短い時間でまとまった文章を投稿していたことに刺激を受け,触れたコンテンツの言語化を繰り返し行い,必要な場面ですぐに伝えられるようにしたいと意気込んでいる学生もいました。

今回,ご実施いただいた参加・体験型セミナーにより,学生がこれまでに取り組んできたインプット・アウトプットの成果を試すことができ,さらに意欲を高めることにもつながりました。小山様,田宮様,お忙しいところこのような機会をいただき,誠にありがとうございました。