KCGグループが,ベトナムICT大手企業のCMCと交流協定を結びました

協定覚書(MoA)へのサインを終えた長谷川亘KCGグループ理事長・総長とグエン・チュン・チンCMC会長兼社長
協定覚書(MoA)へのサインを終えた長谷川亘KCGグループ理事長・総長とグエン・チュン・チンCMC会長兼社長

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)などのKCGグループは,ベトナムのCMC大学を運営する大手ICT企業であるCMCと2023年12月15日(金),日本とベトナムでの高度な人材教育と開発で協力することを目的とする交流協定を締結しました。KCGI京都本校百万遍キャンパスで開催された調印式には,KCGグループから長谷川亘理事長・総長,寺下陽一KCGI副学長らが,CMC側はグエン・チュン・チン会長兼社長,グエン・ゴク・ビィンCMC大学学長らが出席し,長谷川理事長・総長,チン会長兼社長が協定覚書(MoA)にサインしました。KCGグループは世界の大学・教育機関,企業との協力関係構築を積極的に推進しています。

CMCはベトナム第2位のICT企業で,グループ傘下のCMC大学は教育内容や環境,学校管理などをすべてデジタル化した「ベトナム初のデジタル大学モデル」として2022年に開校しました。CMC大学は2022年にKCGI・KCGと大学間の交流協定を締結しています。ビィン学長は,KCGIの元教授・元副学長です。

今回の協定により,KCGI・KCGはCMC大学とのこれまでの協力関係を強化し,CMCとは私立教育機関の教育・経営モデルに関する経験を共有します。交換留学や単位認定,講師交換なども実施する方針です。またCMCは,KCGIとKCGの卒業生を日本とベトナムにあるCMCジャパン(CMCの子会社)で優先採用することにしています。

12月15日午後の調印式を前に,チン会長兼社長らCMCグループの7名はKCG京都駅前校を訪問。授業の様子やKCG資料館を見学しました。その後移動したKCGI百万遍キャンパスでは2022年に完成したばかりの新校舎ホールで,著名ピアニストの多川響子KCGI教授によるミニピアノコンサートを鑑賞しました。

調印式で長谷川理事長・総長は「KCGグループは今年60周年を迎えました。本学は自動車制御,医療,海洋,農業,声優などさまざまな分野でのIT教育を行っており,今後,さらに他の分野でもIT教育を開始します。KCGグループはこれからも最先端のIT教育を追求していくことを目指しています」とあいさつ。これを受けて,チン会長兼社長が「1990年にCMC Corporationを創業して今年で30年を迎えました。ちょうどKCGの半分です。将来, KCGグループとCMCグループが協力してさらに発展すること望みます」と述べました。

翌16日(土)には,日本貿易振興機構(JETRO)・ベトナム計画投資省(MPI)・駐日ベトナム大使館が主催・共催する「日越ビジネスフォーラム」が,ファム・ミン・チン首相出席のもと東京・赤坂のホテルニューオータニで開催。セレモニーで,KCGグループとCMCが署名済みのMoA文書を披露しました。

KCGグループは創立以来,グローバルな教育ネットワークづくりに積極的に取り組んでいます。とりわけ2004年のKCGI開学以降,中国,韓国,チェコ,イタリア各国の大学と学術交流協定を相次ぎ締結。ベトナムでは2020年以降,20年に国立フエ大学(HU),国立ダナン大学(UD),ハノイ国家大学人文社会科学大学(VNU-USSH),22年にはフェニカア大学(PU),CMC大学,タンロン大学(TLU)と協力関係を構築しています。同国では企業とも協力を進めていて,2022年には大手オフショア開発企業であるVTIグループに所属し同国でIT教育関係事業を手掛けるVTI Educationと協力協定を締結し,同国でのIT人材育成を推進しています。

2022年に完成したKCGI百万遍キャンパス新校舎を見学し,KCGグループ,CMCグループの出席者全員で記念写真に納まりました。
2022年に完成したKCGI百万遍キャンパス新校舎を見学し,KCGグループ,CMCグループの出席者全員で記念写真に納まりました。