京都コンピュータ学院(KCG)とIT人材育成の一貫教育で連携している京都府立京都すばる高等学校情報科学科の生徒が2023年8月9日,KCG教員の引率で,神戸市の国立研究開発法人理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)にあるスーパーコンピュータ「富岳」を見学しました。両校は文部科学省の「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」に2021年度から毎年度採択されていて,見学会はその高専連携事業の一環です。見学会前の8月7,8両日,生徒たちはKCGで開催されたプログラミングについての夏期集中講義を受講しています。
神戸市中央区のポートアイランドにあるR-CCSには,京都すばる高等学校の1,2年生とKCG教員がバスに同乗して到着。展示エリアで現在運用中の「富岳」や2019年に運用を停止した「京」の説明パネルなどを見学,研究員の解説を聞きました。「富岳」の実物も見学した後に30分ほど設けられた質疑応答では「電気代はどれくらいかかるのか」「富岳を個人で持つとどれくらいの金額になるか」「災害時に向けてどんな対策がなされているのか」と質問が途切れることなく続きました。担当者の丁寧な回答や説明に,生徒たちは大満足の様子でした。
見学会に参加した生徒たちから,次のような感想が寄せられました。
- スーパーコンピュータの実物とその費用や性能が印象に残りました。
- 富岳になるまでの歴史や由来などについてよく知ることができました。
- 富岳は天気予報など国しか使えないと思っていたけど,自分たちも使えることが印象に残りました。いつか使えるような研究などをしてみたいです。
- 富岳のスケールの大きさやすごさがとても伝わってきた。
- 富岳の性能を最大限に活かすには,使う側の人間も大事なんだと分かった。
両校が進める「専門学校・高等学校連携による中核的IT専門職人材の加速型育成プログラムの開発・実証」「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の詳細
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