アジャイル開発の最前線を紹介する講演会が開かれました

アジャイル開発の最前線について講演する(株)永和システムマネジメント代表取締役社長・平鍋健児氏(2018年6月8日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階ホール)
アジャイル開発の最前線について講演する(株)永和システムマネジメント代表取締役社長平鍋健児氏(2018年6月8日京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階ホール

従来のシステム開発の欠点を克服した手法として近年注目を集めている「アジャイル開発」について株式会社永和システムマネジメント(本社福井県福井市)の代表取締役社長平鍋健児氏が6月8日「アジャイル開発の最前線 ビジネスとエンジニアの協働チームづくり」と題して京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階ホールで講演しその長所や最前線での開発状況についてKCGの学生に向けて熱く語りました(株)永和システムマネジメントはアジャイル開発を得意とする会社でまた子会社の株式会社アフレルはKCGとグループ校の京都情報大学院大学(KCGI)が開催に協力し中級エンジニアがロボット制作を通して企画開発力を身に付けるETロボコン関西大会のスポンサー企業でもあります

アジャイル開発は発注するビジネスサイドと開発サイドが一体となってチームを作り作業工程を短いサイクルに分割しその中で分析設計実装まで行ってとりあえず稼働するシステムを作る手法ですもっとも重要な部分を先に選んで動くシステムを開発してそれをユーザーと開発者が共同で検証しアイディアを出し合いながらフィードバックを得て改善を重ねていくことから進行に従って開発手法も上達していき必要な機能を十分に備えたシステムが最終的に出来上がります最初の仕様書に従って完成まで一気に設計する従来の「ウォーターフォール型」開発の持つ長い工期途中での設計変更の困難さ結果的に多く残ってしまう不要な機能などの欠点を克服した手法として近年広く取り入れられています講演ではこのアジャイル開発では「プロダクトオーナー」と「開発チーム」それに両者を支援する「スクラムマスター」の三者から成るチームで作業を進める「スクラム」という進め方が最近流行していることも紹介されましたまたIT開発の現場では各自のタスクを記した紙をホワイトボードに貼り付けて仕事の流れと進捗状況を可視化するアナログ的な管理手法が意外に効果的であるという裏話も披露されました平鍋氏は最後に「会社を変えてやろうという意気込みで入社してどんどん提案して変革していってくださいその際アジャイル開発の知識は強い武器になります」と将来のIT業界での活躍が期待される学生たちを激励しました

KCG京都駅前校6階ホールで開かれた講演会
KCG京都駅前校6階ホールで開かれた講演会