農業・海洋技術研究の学外授業を新西宮ヨットハーバーで実施

2016年12月10日(土)に京都コンピュータ学院(KCG)の科目「農業・海洋技術研究」の学外授業を,KCGグループが産学連携協定を結んだ古野電気株式会社の実験船が係留してある新西宮ヨットハーバーにて実施しました。

この科目は古野電気株式会社およびヤンマー株式会社との連携の下に開講されており,通常は古野電気株式会社とヤンマー株式会社の現役社員による講義が京都コンピュータ学院京都駅前校で行われています。

この日は古野電気株式会社の実験船がある新西宮ヨットハーバーにて,学外授業を行いました。受講生は数グループに分かれて,古野電気株式会社が所有する航海計器開発のための実験船「ペガサス」での航海体験や,ワークショップを行いました。

航海体験では西宮沖~六甲アイランド近辺までを1時間30分程かけて航行して,出入港時・航行時の操船で注意すること,レーダー・GPSプロッタ・魚群探知機などの海洋計器類の紹介,それらの計器類を実際に操作して海洋情報をどのように把握して航行に利用しているかの講義を,船長から受けました。中でも道路のような明確な航路の無い海上で,自船の位置だけでなく他船や物標(ブイや岩礁などの海上の障害物)の位置もレーダー画面で確認しながら行う航法には,受講生も驚いていました。航海を体験することで,机上で考えていたことと実際とは異なることを肌で感じ,また船長に積極的に質問するなど,開発現場で働く人々とコミュニケーションをとることで,この分野の現状と課題に関する理解を深めることが出来ました。

「ワールドカフェ ディスカッション」のグループワークでは参加者同士が,「海洋や船舶の分野で,今後どんなことが実現できたらよいと思いますか?」をテーマに,海洋や船舶で生じる課題の解決方法について意見交換をし、他人の考えを知ることで自分の視点を広げることができました。

受講した学生は,古野電気株式会社が開発を行っている現場に行って,実践的な学外授業を受けることができ充実した様子でした。

最初に新西宮ヨットハーバーのセンターハウスで本日の全体説明を受ける
最初に新西宮ヨットハーバーのセンターハウスで本日の全体説明を受ける
乗船前に注意事項などの説明を船の前で受ける
乗船前に注意事項などの説明を船の前で受ける
船室内の装備の説明を受ける
船室内の装備の説明を受ける
実際の航海に出ることで机上だけでは気が付かなかったことや違いを体験する
実際の航海に出ることで机上だけでは気が付かなかったことや違いを体験する
上部にある操舵室で航海中に船長から説明を受ける
上部にある操舵室で航海中に船長から説明を受ける
ワークショップ「ワールドカフェ ディスカッション」でアイデアを出し合う
ワークショップ「ワールドカフェ ディスカッション」でアイデアを出し合う
最後に「今日の気づきの共有」として,全員の前で各グループの代表ごとに発表
最後に「今日の気づきの共有」として,全員の前で各グループの代表が発表