2014年度の京都情報大学院大学(KCGI)の学位授与式,京都コンピュータ学院(KCG)と京都日本語研修センター(KJLTC),および京都自動車専門学校(KCGM)の卒業式が2015年3月21日,KCG京都駅前校6階ホールで挙行されました。IT人材の不足が叫ばれる中,KCGグループでともに学んできた仲間たちは,技術と知識を携え,社会へと力強く羽ばたいていきました。
式には保護者の方々も大勢訪れ,ホールを埋め尽くしました。はじめにKCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を授与しました。代表で受け取った総代の袁瀟さんは,中国IBMへの就職が決まっています。一方,KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長,KJLTC卒業生には鴨川校校長,KCGM卒業生には同校長がそれぞれ卒業証書を授与しました。この後,KCGI・KCG・KCGMの最優秀賞,優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に表彰状と記念品が授与されました。
式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は,修了生・卒業生に対し,直面するITに関連したトピックスとしてマイナンバー制と東京オリンピック・パラリンピックの2020年開催を挙げ「いずれもセキュリティ面,システム開発面で多くのIT人材を必要とし,国はこれらに多くの予算を投じています。しかし一方で,業界では人材不足が叫ばれています。今こそ皆さんの出番です」と激励。クールジャパン関連や応用情報分野の教育展開,「.kyoto」の管理運営開始などKCGグループの取り組みをあらためて紹介し「次なる100周年を目指す本学と,これから社会に出て活躍していく皆さんとがタッグを組んで,共に成長し,共に発展することができたらどんなに素晴らしいでしょう。ご健闘を心よりお祈りします」と,はなむけの言葉を送りました。
茨木学長はICT(情報通信技術)や人工知能の着実で早い進歩について触れたうえで「皆さんは卒業後,ICTの世界で仕事をするわけですから,その中で新しい技術の開発はもちろん,それを人間のために役立てるにはどのようにすればよいかを考え,具体的に実現する作業に直接関わることができます」とし「その中にはたくさんのおもしろい仕事,またビジネスチャンスが転がっているでしょう。皆さんは,そのような特異な,また働きがいのある時代に生きていることを十分認識し,新しい時代が少しでも人間にとって優しいものになるように,意識と自覚を持って努力していただきたいと願っています」と激励しました。
続いて,卒業生・修了生を代表してKCG経営情報学科の荒賀貴司さん(KCGIに進学)が卒業の辞を述べました。「本学での生活で私たちは、諸先生方、先輩方から、大いなる知恵を学びました。そして、かけがえのない多くの友人を得ることができ、共に学び、共に過ごした時間はとても有意義でこの上なく贅沢なものでした」と振り返り「日々発展する情報技術が社会に及ぼす影響力は計り知れないものになっています。技術と知識を正しく使用し、社会生活を豊かにしていくことが、本学の伝統を受け継ぐ私たちに課せられた大きな役割でしょう。私たちは本学のパイオニアスピリットを胸に日々研鑽を重ね挑戦し続けます」と誓いました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。
式典後は京都東急ホテルに会場を移し,祝賀会を開催しました。修了生・卒業生たちは,これまで喜びや苦労を共にした教職員らを交えて,思い出話に花を咲かせるとともに,これからの飛躍を誓い合いました。
修了生・卒業生のみなさん,誠におめでとうございます。みなさんのご活躍を心よりお祈りしています。