
京都情報大学院大学(KCGI),京都コンピュータ学院(KCG)および京都日本語研修センター(KJLTC),京都自動車専門学校(KCGM)の2024年度学位授与式・卒業式が2025年3月14日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで挙行されました。AIの開発・使用が急ピッチで進むなど社会のデジタル化が加速度を上げ,IT分野における優秀な人材,デジタル化著しい自動車業界でITスキルを備えた整備士を求める声が一段と高まる中,豊富な知識と高い技術を身につけ自信と希望にあふれた修了生・卒業生が,学び舎を巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。今後のご活躍を心からお祈りします。
近年の学生数増加に伴い式典を2回に分け,午前の第一部はKCGI,午後の第二部はKCG,KJLTC,KCGMを挙行しました。春のよき日,多くの修了生・卒業生と保護者が参集した大ホールは,華やかな雰囲気に包まれました。KCGI札幌サテライト・東京サテライトなどのみなさんのため,式典はオンラインでも配信されました。
KCGIの寺下陽一学長が修了生代表に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG各校とKCGMの校長がそれぞれ卒業生代表に卒業証書と高度専門士・専門士称号授与書を授与しました。続いて,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞,優秀プロジェクト賞に選ばれた修了生・卒業生に,顕彰状・賞状,盾・記念品が贈られました。
式辞でKCGI・KCG・KCGMの長谷川亘総長は,「みなさんは,本学においてITに関連する多くの知識・技術を修得されました。IT分野は,技術の進化とともに驚異的な発展を続け,とりわけAIは開発競争がますます激化しています。本学の修了生・卒業生に対しては,各界から大きな期待が寄せられています。身につけた知識と技術を活かし,社会人となってからもさらにスキルを高め,より良い社会を築いていくために貢献していただきたいと願っています」と激励。「みなさんは,5万人以上の修了生・卒業生による人的ネットワークである『KCGファミリー』の一員です。社会に出ると,先輩と出会う機会が必ずあります。そのとき,『自分は後輩です』と自信を持って名乗り,良き人間関係を築いて,それを強固なものにしてください」と要望したうえで,「本学の伝統と実績は,たゆまぬ努力を続けられた先輩方によって築き上げられたものです。本学KCGグループは,修了生・卒業生のみなさんと共にさらに発展していく所存です。みなさんの今後のご健勝とご活躍を心からお祈りいたします」と,はなむけの言葉を贈りました。
寺下学長は,「『新しい技術が社会にどのような影響を与えるか』という問いは,人類にとって数万年前からの重要課題でありました。『技術』というものは人類にとって必ず『プラス/マイナス』の両面があります」としたうえで,「AI技術の場合,人間社会に与える影響の大きさは極めて深刻であるとされています。暴走して人間社会を破滅に向かわせる可能性が無視できないという心配です」と指摘。そして「みなさんは今後,社会に出てIT・AIの開発・研究の実地で仕事をすることになると思いますが,技術のことだけではなく,その技術が社会にどのように使われるか,ということを同時に考えていただきたい。技術が高度なものになればなるほど,そのようなものの本質を熟知しているのは専門の技術者,すなわちここにいるみなさん以外ないということであります。自分の技術を磨くと同時に社会の啓蒙活動も技術者の重要な任務かと思います」と求め,これから技術で未来を切り拓く修了生・卒業生を励ましました。
修了・卒業の辞を,第一部でKCGIの青柳さん,第二部でKCG情報工学科の林さんが述べました。KCGグループで学んだ技術や知識,経験を活かし,社会に出てからも学ぶ姿勢を持ち続け,予想される困難を乗り越えていく決意を表明しました。
それぞれの式典の最後に,全員で「蛍の光」を斉唱しました。式典を終えた夕方には,リーガロイヤルホテル京都に場所を移して修了・卒業祝賀会が開催されました。笑顔いっぱいの会場では,修了生・卒業生・教職員らが思い出話などに花を咲かせました。





