日本最大規模のインディーゲームイベント「BitSummit Drift」の出展・運営に協力しました

イベント運営を担当した教員・学生たち

京都コンピュータ学院(KCG)は2024年7月19~21日の3日間,京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された日本最大規模のインディーゲームの祭典「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」の出展およびイベント運営に協力しました。

BitSummitは,数百本の出展希望者の中から選ばれたインディーゲーム,そして任天堂やソニー・インタラクティブエンタテインメント(PlayStation),Cygamesをはじめ多数の企業が協賛している大規模ゲーム展示会・イベントです。

昨年は,約200ブースが出展し,総来場者数は3日間合計で23,789人を記録した一方,ピーク時には入場制限が行われました。そのため,今年は会場の「みやこめっせ」全館を貸し切り,展示フロアを1フロアから2フロアに拡大,出展数も約260ブースに増えた結果,総来場者数は38,333人と過去最高を記録しました。

昨年を大幅に上回る来場者数でしたが,フロア拡大によってブース間のスペースは昨年よりも広くなったため,各ブースに何があるのか,どんなゲームなのかをゆっくりと眺めやすくなりました。また開場前の入場待機列はこれまで会場内で収まらず,毎年「みやこめっせ」の外に長蛇の列ができていましたが,今年は待機列専用のスペースが設けられたため,涼しい場所で開場を待つことができるようになりました。

このように年々進化し続けるBitSummitに,KCGは第2回から実行委員としてイベント運営に関わっています。

KCGは運営担当だけではなく,毎年ブースを出展しています。今年は学内公募作品から選ばれた4作品を展示し,多くの方に学生作品で遊んでいただきました。お越しいただいた皆様,ありがとうございました。

またKCGブースでは恒例となっていますが,ゲーム業界で活躍するたくさんの卒業生が来てくれ,教員を交えながら卒業生同士で近況を語り合い,後輩が作った作品で遊んで熱心にアドバイスをしてくれていました。

BitSummitでは連携イベントとして,日本全国の専門学校や大学などの学生が混成したチームを組み,テーマに沿ってゲーム制作を行う「BitSummit Game Jam」が開催され,KCGの学生も多数参加しました。今年のテーマは「Over Power」。昨年に引き続き「京都(関西)」と「東京(関東)」で会場を設け,計21チーム(京都15チーム,東京6チーム)が結成される大規模なゲームジャムとなりました。KCGは会場協力も行いました。各チームが制作したゲームはBitSummit当日に展示され,多くの来場者がそれぞれのゲームをプレイしていました。

審査の結果,配信者としてゲーム内の敵と視聴者のアンチコメントと戦う「BANg BANg Streaming」が「ゲームジャム最優秀作品賞」に選ばれました。

また,ゲーム関係の学生向けコンテストとしては国内最大規模であった日本ゲーム大賞”アマチュア部門”を継承した「神ゲー創造主エボリューション」では,ゲームジャム最優秀作品の「BANg BANg Streaming」と,神様となって宇宙に並ぶ惑星をデコピンで動かして太陽系を大爆発させる3Dパズルゲーム「爆星」の2作品が創造性に優れた作品として「神ゲー創造主エボリューション賞」を授与されました。

「BANgBANgStreaming バンバンストリーミング」
https://www.youtube.com/watch?v=ba5_w-gf0tM

「爆星」
https://www.youtube.com/watch?v=QNranXp21ZY

受賞した2作品は「神ゲー創造主エボリューション」の三次審査に進出します。表彰式では,「BANgBANgStreaming」でサブリーダー兼プランナーを担当した芦田さん,「爆星」でリーダー兼プランナー担当の高田さんとリードプログラマを担当した市川さん,両チームで主要な役割を果たしたKCGの学生が代表者として登壇し,喜びのコメントをしていました。

KCGはイベント当日の受付,会場内の誘導や問い合わせ対応をはじめ,前日の設営準備からイベント終了後の撤収作業まで,教員・学生がスタッフとして運営を担当しています。

今年もスタッフ希望者を募り,応募者の中から面接で選ばれた130名の学生が事前に研修等を行ってからイベント運営に参加しています。

スタッフはイベント前日から会場内で準備を開始します。イベント会場に届く1000個口以上の荷物を出展者のブースに運び,ブースで使用するPCなどの貸出機材のセッティングもすべて行います。

イベント当日も運営本部と密に連携を取り,会場内の人の流れに応じて柔軟に場内の整理・誘導を行います。学生スタッフは目的を常に意識しながらどうすべきかを自分達で考え,各持ち場のチーム同士で調整を行って対応しました。

BitSummitはゲームメディアで大きく取り扱われるイベントであり,スタッフを担当した学生にとっては,自分達がその大きなイベントの準備~本番を支え,やり遂げることで大きな達成感や成功体験を得る機会にもなっています。

本学院にとってBitSummitは,学生が学びと刺激,ゲーム制作の機会と意欲が得られる重要なイベントとなっています。これからもKCGは業界が求める人材育成に取り組みながら,BitSummitをはじめとするイベント開催への協力等を通じて,業界に貢献できるよう取り組んでまいります。

BitSummitならびにKCGブースにご来場いただいた皆様,そして実行委員の皆様,誠にありがとうございました。