京都コンピュータ学院(KCG),京都情報大学院大学(KCGI)などのKCGグループは海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)として2023年,本学で使用した295台のコンピュータを,日本から南へ約4600キロ離れた南太平洋にあるパプアニューギニア独立国のパプアニューギニア工科大学に寄贈しました。同国への支援は,2009年にゴロカ大学へ53台を寄贈した支援に続く第2弾となります。
10月3日にKCG京都駅前校を出発したコンピュータは,神戸港から海上輸送され,10月23日に同国第二の都市・レイの港に到着し,税関の諸手続きを経て11月6日に同市内にあるパプアニューギニア工科大学に無事に到着しました。
寄贈したコンピュータは,受け取り先のパプアニューギニア工科大学のみならず,現地の初等教育・中等教育のコンピュータ教育に活用される予定です。
寄贈に先立ち,10月6日に開催されたKCG創立60周年記念式典では,サミュエル・アバル駐日パプアニューギニア独立国大使より,お祝いのビデオメッセージが寄せられ式典内で放映されました。ビデオメッセージは,KCGの60周年のお祝いと寄贈への感謝,さらにはこれからのKCGと同国の交流への期待について述べられたものでした。
今後,KCGグループとパプアニューギニア工科大学は学術交流協定を締結し,ICT分野における人材育成を進めていく予定です。
IDCE(International Development of Computer Education)は,KCGが発展途上国や東欧圏に教育で使用したパソコンを寄贈するとともに,指導に当たる現地教員を養成する国際的なコンピュータ教育の支援活動で,1990年にタイ王国へ寄贈したのを皮切りに,ガーナ,ポーランド,スリランカ,モザンビーク,パプアニューギニア,ニジェール,ガボン,シエラレオネなど,これまでに支援したのは合計26ヵ国となります。KCGはIDCEを通して,コンピュータ文化の創造と普及を世界的な規模で進めています。