観光産業のさらなる発展の可能性を探る観光情報学会の第24回研究発表会が2023年10月21-22日に京都情報大学院大学(KCGI)京都駅前サテライトで開催され,「観光IT」を学ぶKCGIの土井さん,京都コンピュータ学院(KCG)の熊谷さんとKCGI助教の許泠先生らが研究発表しました。
KCGIは専門分野の一つとして,ICTを応用して新しい観光サービスや観光ビジネスモデルの創出を学ぶ「観光IT」を開設しています。今回の研究発表会は本学観光IT専門分野の教員が中心となって準備を進め,学会メンバーのほかKCGI/KCGで観光ITを学ぶ学生たちも多数参加しました。
土井さんと熊谷さんは,KCGグループで6月に行われた「ChatGPT/生成AIワークショップ」に参加。観光ITをテーマに,10年後が想定のChatGPTや生成AIを活用して“移動”を“体験”に変化させる新しいビジネスモデルを提案。その内容を許泠KCGI助教の指導でさらに深め,この日「移動から観光体験へ,車窓からのAR・VRコンテンツ提供による革新」として発表しました。観光の際の長い移動時間を有効に活用するため,車窓を透過ディスプレイに変えて移動中にコンテンツ視聴をしたり,AIガイドを通じて情報を収集するなどの観光体験へと変化させるという内容で,参加者から注目を集めました。
京都市観光協会 企画推進課の堀江卓矢さんが「京都DMOの取組」と題して特別講演したほか,仮想現実や観光DX,生成AIの活用など,ICTを観光に応用する研究発表が多数あり,本学観光IT専門分野の学生にとっても,今後の研究・学習に役立つ学びの場となりました。