KCG60周年記念行事 ~IGF2023京都開催記念プレイベントを開催,若者がインターネット未来を思索

国連IGF事務局長チェンゲタイ・マサンゴ氏による基調講演(2023年10月7日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)
国連IGF事務局長チェンゲタイ・マサンゴ氏による基調講演(2023年10月7日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト大ホール)

京都コンピュータ学院(KCG)創立60周年,京都情報大学院大学(KCGI)創立20周年の記念行事の一環として,KCGグループが設置するスクール・オン・インターネット・ガバナンス(SIG:School on Internet Governance)事務局は2023年10月7日(土),国連主催のInternet Governance Forum(IGF)京都2023の開催記念プレイベント 「これからのインターネットを担う若者のためのSIG」を,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトを会場にオンライン併用のハイブリッド形式で開催しました。参加した高校生・専門学校生・大学生やIGF京都2023のために来日した各国からの参加者たちは,ワークショップや基調講演,パネルディスカッションなどを通じ,自由で開かれたインターネットの可能性を膨らませながら,AIなどの最新技術とどう折り合うかを思索・議論して学びました。

午前は「青少年のための安心安全なインターネット ワークショップ」があり,カンボジアのNGOの高校生らが出席。日本の大学生が母国の地域文化や歴史について紹介し,両国の交流を深めました。引き続き,富士通(株)でグローバル・リスポンシブル・ビジネスをリードするDixon Siu氏を講師に,デジタルの権利とはどのようなものか,青少年がフェイクニュースやネット上のいじめにどのように対応するかを,ともに考えました。

午後は国連IGF事務局長のチェンゲタイ・マサンゴ氏が「インターネットガバナンスフォーラムにおける関与」と題し基調講演。ドキュメンタリー映画「読みました?利用規約」の鑑賞や午前のワークショップの成果発表,辰己丈夫・放送大学 教授(電子情報通信学会, 「技術と社会・倫理」研究会副委員長,情報処理学会 情報処理教育委員会委員),立石聡明KCGI教授(日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)副会長兼専務理事,インターネットコンテンツセーフティ協会代表理事)らによる,日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにしたパネルディスカッションが繰り広げられました。

国連が主催するIGF2023は,本年10月8~12日に,国立京都国際会館を会場に,日本で初めて開催。インターネットに関するさまざまな課題について話し合う誰でも参加できる国際会議で,今年は日本がホスト国となり,総務省がホスティングを担当しました。KCGグループはIGF2023と連動してSIG事務局を学内に設置し,IGF 2023京都開催に合わせた関連イベントかつ創立60周年・20周年記念行事の一環として,さまざまな方面からインターネット・ガバナンスについて考える「SIG Japan」を企画。4月には一般社団法人 日本IT団体連盟(IT連盟)国際委員会,一般社団法人 日本インターネットプロバイダー協会,一般社団法人 日本ユニファイド通信事業者協会(JUSA)と共同でIGF参加を促す青少年フォーラムを開催したのに続き,インターネットのプライバシー・セキュリティに関する技術や法律,デジタル化などにスポットを当てた講義のオンライン配信を実施しました。11月,12月にも違法サイト問題に関する講義を対面とオンライン配信のハイブリッド形式で実施します。

SIG Japanはこちらをご覧ください
SIG(Schools on Internet Governance)開催のご案内 | イベント | KCGグループ創立60周年公式サイト
https://kcg.edu/60th/event/sig.html

日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにパネルディスカッションが行われました(同)
日本の情報教育やAIの台頭に対処するインターネット・ガバナンスなどをテーマにパネルディスカッションが行われました(同)