京都コンピュータ学院(KCG),京都日本語研修センター(KJLTC)および京都情報大学院大学(KCGI)の2023年度秋学期入学式が9月29日(金),対面またはサイバースペースのいずれかを選んで参加できるハイブリッド形式で挙行されました。対面式場のKCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで,長谷川亘KCG・KCGI・京都自動車専門学校(KCGM)総長と富田眞治KCGI学長が式辞を述べ,新入生を歓迎・激励しました。デジタル社会の実現が急務とされる中,ITの専門知識と高度技術を修得し,業界を牽引する情報処理技術者になろうと決意を固めた若者たちが,KCG創立60周年・KCGI創立20周年を迎えた秋の好日,卒業生・修了生5万人以上を擁するKCGファミリーに加わり,新たな学業生活をスタートさせました。
みなさん,ご入学おめでとうございます。
新型コロナウイルスは5類感染症となりましたが感染再拡大などの懸念は残り,学生はじめ関係者の健康と安全を第一に考え,入学式はハイブリッド形式で実施されました。サイバースペースを選んだ新入生は,リアルタイム配信で式典を視聴,参加しました。
式典では,日本最初のコンピュータ教育機関として創立されて以来60年となるKCG,日本最初のIT専門職大学院として創立後20年がたつKCGI,およびKCGグループの沿革を紹介するビデオを視聴した後,長谷川総長が式辞を述べました。長谷川総長は,「インターネットの普及に伴い,人類社会ではサイバースペースが発展してきました。みなさんにはぜひ,ITを存分に学んで,時代の最先端をいく学生になっていただきたい」と要望しました。また,KCGの教育理念や,旧来の学校の既成概念にとらわれず時代の最先端を意識しながら,パイオニア精神とチャレンジ精神で常に新しい試みに取り組んできた歴史と実績を紹介。「さまざまな地域・文化圏から集まった友達と積極的に会話しましょう。そのときに最も大切なのは,理解し合いお互いを尊重する気持ちです。多くの友達とつながることによって,一人ひとりが,きっと今までよりもさらに広い視野や寛容な心を持てるようになるでしょう。励まし合いながら,十分に研鑽を積んでください。そして,優秀な先輩たちに続き,自信に満ちた卒業生・修了生となって輝かしい未来を切り拓いていかれることを願っています。みなさん全員の学生時代が,活力に満ち,充実したものとなりますよう心より祈念いたします」とお祝いの言葉を述べました。
富田学長は式辞で,「生成人工知能について,著作権,個人情報,フェイクニュースなど多数の解決すべき問題点がありますが,私が最も危惧しているのは,利用の方法を誤ると,人間の思考力が衰退するのではないか,ということです。みなさんもこれからレポートの提出などで生成人工知能のソフトウェアを利用する機会があるかと思います。とにかく自らの頭で考えていただきたいと思います」と求めました。そして「若い学生のみなさんには,総合科学技術としてのコンピュータや人工知能やデータサイエンスなどの新しい応用技術を『新しい時代を生き抜く力』として培うことが必要です。さらに進んで新しい応用分野を開拓し,真に人類の幸福に役立てていただきたい。みなさん方が本学で有意義な学生生活を送り,本学での学業を終えるとき,自信をもって巣立つことができるよう, 心から願っています」と励ましました。
これを受け,新入生を代表しKCG情報コミュニケーション科に入学した玉井さんが,「社会のIT化が進み高度情報社会となった現代において,より豊かで,より安全な社会を生み出すことが,私たちが志す情報技術者の使命だと考えます。私たちは理想の情報社会を実現するため,本学において先生方,先輩方のご指導のもと専門知識や技術を学んで『豊かな創造性』を養い,未来の情報社会を担う技術者となることを目指して日々成長できるよう努力します」と力強く宣誓しました。
新入生のみなさん,健康に気をつけて勉学に励み,学生生活をエンジョイしてください。教職員一同,心よりみなさんを歓迎いたします。