京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の2023年度春学期学位授与式・卒業式が2023年9月15日(金),対面とサイバースペースのいずれかを選んで参加できるハイブリッド方式で挙行されました。長谷川亘KCGI・KCG・京都自動車専門学校(KCGM)総長と富田眞治KCGI学長が式辞を述べ,修了生・卒業生にお祝いと励ましの言葉を贈りました。確かなITの知識と能力,社会人としての高い資質を身につけた若者たちは,創立から60周年を迎えたKCG,20周年のKCGIという歴史ある母校の誇りを胸に,自信と希望に目を輝かせて巣立ちました。みなさん,誠におめでとうございます。これからのご活躍を心からお祈りいたします。
新型コロナウイルス感染症は5月に5類感染症へ移行したものの,まだ終息とは言えず,学位授与式・卒業式は関係者の健康と安全を第一に考えてハイブリッド方式による実施となりました。対面による式典は,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階大ホールで開催され,その様子がオンライン配信されました。
式辞で長谷川総長は,「みなさんは,本学において,ITに関連する多くのさまざまな知識・技術を修得されました。学んだこと,経験したことのすべては,苦難に立ち向かいながら未来を切り拓くための,確かな指針になることでしょう。これからも,さらにスキルを磨き,より良い社会の実現に向けて貢献していただきたいと願っています」と要望。そして「みなさんは,5万人以上の卒業生・修了生で構成される『KCGファミリー』の一員でもあります。先輩方は,広がり続けるKCGグループのネットワークを,ビジネスや生活に有効に活用されています。今後,社会がどのように変化しようとも,国籍や文化の違いを超え,卒業生・修了生同士の横のつながりのみならず,先輩・後輩の縦のつながりも大切にしてください。100周年を目指す母校KCGグループと,卒業生・修了生のみなさんがタッグを組んで,共に成長し,共に発展することができれば,それはたいへん素晴らしいことです。みなさんの今後のご健勝とご活躍を心からお祈りします」とはなむけの言葉を贈りました。
富田学長は「人工知能を中核技術とした新しい時代が到来しつつあることは事実です。みなさんはこのような時代に社会に出て行くわけで,さまざまな問題解決に向けて自分の頭で考え,『新しい時代を生き抜く力』を培うことが必要です」としたうえで,「本学で学んだ期間は数年であり,また学修した専門科目も限られています。社会に出てからは,これまでとは比較にならないほどさまざまなことを学ぶ必要がでてきますので大変だろうと思います。本学にはバックグラウンドの異なった多様な学生がいますが,本学でICT分野を新たに学修した学生も非常に多いと思います。経験したことのない,新しい分野を学ぶことは大きなチャレンジだったでしょう。社会に出て新しいことを学ぶ際には,本学を修了できたということに自信を持ってください。さまざまな困難を克服できると思います」と激励しました。そして「みなさんが『新しい時代を切り拓く』チャレンジ精神を持って,力強く生き抜いていかれることを祈念します」と期待を述べました。
修了生・卒業生を代表してKCGI応用情報技術研究科の高さんが,「2年間,留学生として過ごし,新しい知識を得ること,研究を進めること,そして素晴らしい仲間と共に学び成長することができました。本学で私たちは,ITに関するさまざまな知識や技術を学び,身につけることができました。本学で学び得た成果を携え,今後私たちは,自己の夢や目標の実現に向けて歩み出します。進む先はさまざまではありますが,教育研究環境に恵まれた本学で学んだ知識,培った能力をそれぞれの分野で存分に発揮し,新しい未来の創造に貢献できるよう,精進してまいりたいと思います」と,修了・卒業の辞を述べました。
式典では,KCGI修了生代表に「情報技術修士(専門職)」の学位記,KCG卒業生代表に卒業証書・称号授与書が授与されました。また,優れた学業・研究成果を残し最優秀賞と優秀賞に選ばれた修了生が発表されました。賞状と記念品が贈られます。式典後,参列した修了生には学位記が大ホールで,卒業生には卒業証書などが教室でそれぞれ手渡されました。オンライン参加者には別途授与されます。KCGI修了生が移動した別室やKCGの教室では,担当教授・教員と修了生・卒業生たちが,学生生活の思い出や将来の夢などの話に花を咲かせました。