Unreal Engine公式大型勉強会「UNREAL FEST WEST ‘22」がKCGで開催,運営に協力しました

京都コンピュータ学院(KCG)は2022年11月19日,20日の両日,KCG京都駅前校を会場としたUnreal Engine公式大型勉強会「UNREAL FEST WEST ‘22」の開催・運営に協力し,会場内に設けられたインディーゲーム展示コーナーでは学生作品を披露しました。

「UNREAL FEST」はオンライン開催が続いていましたが,3年ぶりの現地開催の会場としてKCG京都駅前校が選ばれました。今回のイベント全体の主担当であるEpic Games Japanの塩谷さん,そして講演登壇者のSNKの呂さんはKCGの卒業生で,デジタルゲーム学系の教員・学生とともにイベントを成功させるために準備や会場全体のアテンド業務などに取り組みました。

「UNREAL FEST」は,世界中の大規模(AAA)ゲームタイトル等で使用されているゲームエンジン「Unreal Engine」の開発会社で,高い人気を得ているバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』のメーカーでもある Epic Gamesが主催する「Unreal Engine」の公式大型勉強会です。
「Unreal Engine」は『フォートナイト』のほか,『Valorant』,『FINAL FANTASY VII リメイク』,『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』,『テイルズ オブ アライズ』,『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』,『Stray』など広く知られる数多くのタイトルで採用されています。

KCGは「Unreal Engine」の学習・作品制作をカリキュラムに導入していることから,Epic Games Japanよりアカデミックパートナーとして認定を受けています。
ゲームエンジンの使い方を学ぶと早期から個人でのゲーム制作経験を積むことができ,ゲームジャムなどのイベントに参加できるようになるなど,業界を目指すうえで重要となっています。さらにKCGの学生は「Unreal Engine」をゲーム制作だけではなく,ゲーム企画書のゲーム画面の画像作成にも活用していて,大きな企画コンテストにおいて全国の学生の中でトップを獲得するなど,結果を残しています。

今回の「UNREAL FEST WEST ‘22」では,ユーザ参加型イベント「アンリアルクエスト4 GAME編・MOVIE編」も同時開催されました。2日間のイベントのうち,1日目のGAME編はタイムアタックシューターゲーム制作,2日目のMOVIE編はショートフィルム制作にチャレンジ。作品を完成させるためのクエストが初級・中級・上級と用意され,参加者はその内容を満たしながらクエストクリア(完成)を目指す内容となっていました。

KCGでは10月にNVIDIA GeForce RTX 3070を搭載したハイスペックPCを新たに110台導入し,今回のアンリアルクエストで早速,使用されました。KCGでの開催ということもあり,このアンリアルクエストには在学生も多数参加し,2日目はKCG在学生が最初にクリアを達成しました。

勉強会の講演は,6階の大ホールで開催。今回は『ライブアライブ』や『THE KING OF FIGHTERS XV』をはじめとする最新のゲームタイトルの制作事例や,マンション販売,自動車業界における活用事例など,ゲーム分野とノンゲーム分野を合わせた全10講演が実施されました。1日目で注目を集めたのは,エレクトロニックデュオ「PRIDASK」がコロナ禍で音楽活動が制限される中,3DCG未経験から短い学習期間で自主制作MVおよびバーチャルライブを実現したという講演でした。そして2日目の最後の講演を担当したのは,SNKに勤務する卒業生の呂さんでした。呂さんは「UnrealEngineを馴染ませる ~THE KING OF FIGHTERS XV における開発事例~」と題して携わったゲームについて発表しました。

4階と5階の教室,6階ホール前の広場ではイベントスポンサー企業の展示ブースや公式グッズの物販,インディーゲーム作品展示,Epic Games Japanのサポートスタッフによる「 Unreal Engine なんでも相談所」,そして作品制作コンテスト「UE5ぷちコン」作品展示がありました。

ブース展示で注目されたのは発売前の「PlayStation VR2」で,今回体験できたのは世界的なヒット作である「Horizon」シリーズのVR専用タイトル『Horizon Call of the Mountain』のデモでした。一般向けでは国内初となる貴重な展示会がKCGで催され,多くのKCG学生や教職員が最新機器と最新コンテンツのデモを体験することができました。

インディーゲーム作品展示ではKCGも3つの学生作品が遊べるブース展示を開設しました。このイベントに参加するのは業界で活躍しているクリエイターが多く,プロにプレイしていただき,その場でアドバイスもいただきました。2022年に発売され,世界最大規模のゲームアワード「The Game Awards 2022」にもノミネートされた『ライブアライブ』を制作し,その講演登壇のために訪れていたスクウェア・エニックスのプロデューサー時田貴司氏は,同社への就職が内定している学生がKCGブースにいると聞き,その学生が制作した作品をプレイするために,KCGブースにお越しくださいました。時田氏はプレイ後,学生に対してゲームの講評やアドバイスに加え,入社してからも励みになるような言葉を贈ってくださいました。KCG学生作品展示ブースにお越しくださった皆様,ありがとうございました。

「UNREAL FEST」がKCG京都駅前校で開催されるのは2017年から始まって4回目となりました。
今回,イベント担当および講演に登壇した卒業生の塩谷さんと呂さんは,KCG在学時に「UNREAL FEST」のスタッフも担当してくださっていました。先輩たちが在学時にしっかりとイベントを担当したことで,後輩である在学生にまたスタッフ担当や作品展示などの機会をいただくことができ,在学生はさらに後輩にチャンスが与えられるようにと積極的に運営への協力やイベント参加をするという好循環が生まれています。

KCGのイベント協力の活動については,ゲーム業界の多くの団体・企業から評価され,本学院のみを対象とする特別なセミナーやワークショップ,作品指導会の機会も多くいただいています。
学生はイベントに協力することでゲーム業界に貢献できているという実感を得られるだけではなく,ゲーム会社やクリエイターと密に接触できる機会まで得られ,学習・制作へのモチベーションをさらに高めてゲーム制作に臨むことができています。

KCGは今後もイベント開催への協力等を通じて,人材育成や業界への貢献に取り組んでまいります。

「UNREAL FEST」ならびにKCGブースにご来場いただいた皆様,そしてイベントを担当された皆様,誠にありがとうございました。

UNREAL FEST WEST ’22
https://unrealengine.jp/unrealfest/west2022/

「UNREAL FEST WEST ’22」講演アーカイブ(各講演動画・講演スライド)
https://www.docswell.com/user/EpicGamesJapan