京都コンピュータ学院(KCG)は2022年12月15日,ヴォガロ株式会社(Vogaro)の代表取締役社長の足立朋弘様とプロジェクト推進部部長でKCG卒業生の西谷宏貴様をお招きし,キャリア教育の一環としてデータサイエンティストセミナーを開催しました。
Vogaroは,デジタル広告,Webサイト制作,SNSマーケティングなどのデジタルマーケティング事業を行っている毎日放送(MBS)グループ企業です。西谷様は,同社でデータサイエンティストを経て2022年4月,現職に就かれました。
まず足立様から,同社の概要やマーケティングとクリエイティブの両軸でサポートできる強みなどをご紹介いただきました。さらにエンジニアが社会でどれほど求められているのか,それを目指そうとする学生に対し自信を持って進路の選択・検討を進めてほしいとエールが送られました。
西谷様からは,同社として大事にしていることとして,企業視点の「在りたい姿」と顧客視点の「あるべき姿」を把握し,ズレがあればクライアントに忌憚なく伝えてゴールと最適なプランニングを実施していくことが挙げられました。現状分析や戦略策定などの課題解決フローや施策展開など実際に業務で行うことに加え,取引先の実績紹介では誰もが知る企業・商品ばかりで,それらに卒業生の先輩が携わっていることに学生も驚いていました。
続いて西谷様の学生時代のことから入社後に同社で担当したシステムエンジニア,データサイエンティスト,プロジェクト推進部部長兼プランナー/ディレクターについて,それぞれの役割で何が求められ,何を意識して業務に当たったのか紹介されました。 データサイエンティストについては,意思決定の局面においてデータにもとづいて合理的に判断し,課題解決につなげる糸口の発見をいかにスピーディに行えるかが重要であると強調されました。スピードを上げるための手法としてフェルミ推定でのロジックの立て方,またマーケティング施策を行ううえで,SNSやECサイトのレビューなどのデジタル媒体からユーザーの考えや行動を明らかにするソーシャルリスニングでの分析など,データサイエンティストを目指して学習したい学生に向けた実演やアドバイスが多くありました。
本学院では在学生のキャリア教育として業界の最先端で活躍する卒業生によるセミナーを実施しています。KCG卒業生によるセミナーでは,在学中に学んだこと,取り組んだことがどのように役立ったのかも分かりやすくなり,今回聴講した学生からはデータサイエンティストを目指すキャリアパスが描きやすいとの感想が多数寄せられました。
足立様,西谷様,貴重なお話をいただきありがとうございました。