京都コンピュータ学院(KCG)・京都情報大学院大学(KCGI)の有志学生による手作りの学校祭「11月祭」が,新型コロナウイルスの感染拡大を受け2021年11月5日,初のオンライン形式で2年ぶりに開催され,ウェブ上に設けられたミーティング会場は学生たちの笑いと熱気に包まれました。
祭典冒頭を飾ったのは,コロナ禍で実際に会う機会が減った学生同士の交流を促進しようと,学生たち自身の声かけでこのほど発足したばかりの学生交流会が主催するトークイベント「kcg.eduグループ アニメ・ゲームランキング」です。100人以上の学生や教職員が参加して,1831年にヨーロッパで発明され,細い穴(スリット)からのぞくことで絵が動く最初期のアニメーション機器「フェナキストスコープ」や,現存する日本最古のアニメーション作品といわれる1917年の「なまくら刀」を鑑賞し,「意外と現代にも受け入れられそうな絵柄だ」「これは半紙に描いた絵なのかな」などの驚きの声があがっていました。「アニメミニ歴史」コーナーでは「鉄腕アトム」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「ドラゴンボール」など往年の名作から,「鬼滅の刃」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など現代の作品までが紹介され,「この作品知らない」「両親の影響で全シリーズ観たことがある」「アニメ談義いいな」などさまざまな話題に花が咲きました。最後に,事前に集計されたアニメ・ゲーム両部門の学生への人気アンケートの結果が発表され,それぞれの1位が「ソードアート・オンライン」と「Apex Legends」の両作品だとわかると,「やっぱりか!納得」「無料ゲームが1位であることに時代を感じる」など,参加者の盛り上がりは最高潮に達し,チャット欄での会話が途切れることなく続いていました。
このほか,本年度は新型コロナの影響で中止になった,毎年恒例の春のハイキングで学生らが訪れる希望が丘文化公園から,教員がリアルタイム中継するバーチャルハイキング,3DCGソフト「ZBrush」勉強会,オンラインボードゲームイベントが開催されるなど,盛り上がりを見せた1日となりました。
前年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため,11月6日に11月祭と兼ねたKCGIの創立17周年記念オンラインイベントが開催されましたが,11月祭単独での開催としては2年ぶりとなりました。初のオンライン開催となる本年度の祝祭には,学生が懸命に試行錯誤した跡がうかがえ,参加者はみな心から楽しむと同時に,感慨深そうな様子でした。