京都コンピュータ学院(KCG)洛北校のサークルCINCS(制御通信部)の学生たちがIoTを駆使して長年続けている「京都五山送り火」のライブ配信活動が,8月16日夜に放映されたNHK BSプレミアムの番組で紹介されました。「五山送り火」は新型コロナウイルス感染防止のため昨年に引き続き規模を縮小しての開催となり,また帰省や観光の自粛が求められ,各地で催される予定だった恒例の鑑賞会が中止される中,KCGの技術力で,京都のお盆の伝統行事をリアルタイムで各地に届けました。NHKは学生たちのこうした地道な取り組みを評価し,番組で取り上げたようです。
紹介された番組は「生中継 五山送り火2021」。学生たちは洛北校屋上に設置したカメラから「船形」と「妙法」を中継していると紹介されました。番組内のインタビューでリーダーの正元さん(情報工学科・4年)は「サークルとして20年間この活動を続け,毎年,京都に縁があるが京都を離れている方や,ブラジルといった地球の裏側からもアクセスがあるなど,ライブ配信を楽しみにしてくれる人が数多くいます。これからも続けていくことに責任を感じています」と話していました。CINCSは配信方法を先輩たちから引き継ぎつつ,技術の進化に合わせてアップデートしています。
「京都五山送り火」は,お盆の精霊を送る伝統行事で,大文字,妙法,船形,左大文字,鳥居形が京都の夏の夜空に浮かび上がります。
CINCSは,ハードウェア・ソフトウェアの両面にわたる技術や知識を学ぶエンジニアリング学系の学生たちが中心です。自律型ロボットが迷路を探索しゴールまでに達する時間を競う「マイクロマウス大会」に出場するなどの活動を続けています。