京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)の長谷川亘統括理事長が会長を務める,一般社団法人 京都府情報産業協会の新春セミナーが1月23日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライト6階ホールで開かれ,株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区)のテクノロジ・エバンジェリストで,事業開発マネージャーの松下亨平氏が,「IoT導入事例セミナー〜SORACOMを利用したIoTシステム構築のいろは〜」と題して,近年急速に普及しているIoT(Internet of Things)について,その全体像や課題を実例に基づいて分かりやすく講演しました。
松下氏は,センサーやデバイスなどの「モノ」がインターネットを通じて,クラウドやサーバーに接続されて情報交換を行うIoTを,「モノをサービスの入口に変貌させる技術」と捉えて,誰もがインターネットやクラウドを使えるようになった今こそ,IoTを使って新しいサービスを提供できるチャンスだとして,このビジネスチャンスを後押しするためにSORACOMが提供している様々なサービスを紹介しました。
その一例として松下氏は,IoT向けのコネクティビティを提供するSORACOM Airを取り上げ,このサービスでは,「モノ-インターネット-クラウド」という通常のつながりではなく,発想を転換させて「モノ-クラウド-インターネット」のように結びつけることで,ユーザー自身で情報をインターネットに出る前に,APIを通してリアルタイムで制御することが可能になり,セキュリティも高まると説明しました。松下氏は,「モノ」はサービス実現の部品の一つであり,これからのIoT時代には,「モノ」の価値は低くなっていき,「モノ」の供給もクラウド事業者からなされるようになると予測して,会場の学生に向けて,「皆さんの中から多くのIoTプレイヤーが誕生して,活躍してくれることを望みます」とメッセージを送り講演を締めくくりました。
株式会社ソラコム
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