KCGIとKCGがグラビス・アーキテクツ(株)とERP共同研究で調印

協定書を手にした(左から)上田治文KCGI教授,寺下陽一KCGI副学長,古見彰里GA社代表取締役,金英樹GA社ディレクター
協定書を手にした(左から)上田治文KCGI教授,寺下陽一KCGI副学長,古見彰里GA社代表取締役,金英樹GA社ディレクター

京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)は,ITコンサルティングなどを手がけるグラビス・アーキテクツ株式会社(本社:東京都港区,以下GA社)と産学共同研究に関する協定書に2017年12月4日,調印しました。この共同研究は,KCGIのビジネスITコースで教育・研究してきたERP(Enterprise Resources Planning,企業経営の基本となる資源要素,ヒト・モノ・カネを適切に配分して経営効率を高める計画手法)に関する学術的な蓄積と,中央省庁など公共機関へのITコンサルティング業務などで豊富な実績のあるGA社の実践的ノウハウを活用して,ERPをベースとしたパッケージソリューション,特に最近急速に進化しつつあるAIやIoT社会などの技術に適応したアプリケーション,そしてビジネス的に付加価値の高いアプリケーションの開発を共同で行うものです。また,KCGIとKCGの学生も共同研究に積極的に参加することで,高度なスキルを持つ実践的なIT人材の育成も目指します。

KCGI京都駅前サテライトで行われた調印式には,KCGIからは,寺下陽一副学長と,ERPの教育・研究を担当する上田治文教授, GA社からは,古見彰里代表取締役と金英樹ディレクターが参加しました。調印式では上田教授が,「過去10年間はERP(SAP認定)コンサルタントを育成してきたが、この共同研究を通して,IoT社会が本当に必要とするアプリケーションを開発できるような技術をKCGIが持てるようになればよい。参加する学生も,高度な開発に結び付くような基礎技術を身につけてもらいたい」と,プロジェクトの意義について話しました。次に,古見代表取締役が,「ERPコンサルタントのニーズは世界的に非常に高く,人材が不足している。KCGIで現場の実践的な対応に基づいた講義・共同研究をすることで,即戦力になるような人材が育ってほしい」と述べ,このプロジェクトが成功し,KCGIとの関係がますます発展することを希望すると結びました。

続いて,寺下副学長と古見代表取締役が協定書にサインし,共同研究が正式にスタートしました。研究開発に向けての環境調査や,GA社の担当者によるプロジェクトメンバーの学生に向けた基礎開発の講義はすでに始まっていて,共同研究は順調な滑り出しを見せています。汎用性のあるツールの開発から始めて,段階的に付加価値の高いアプリケーションの開発にレベルアップしていく予定で,2018年からは企業によるソフトウエア検証を始め,2019年には,製造業向けのITソリューションの国内最大の展示会である「設計・製造ソリューション展」に,共同研究の成果を発表する計画もあります。

協定書にサインする寺下KCGI副学長と古見GA社代表取締役
協定書にサインする寺下KCGI副学長と古見GA社代表取締役
プロジェクトの意義について話す上田教授
プロジェクトの意義について話す上田教授
共同研究への期待を熱く語る古見GA社代表取締役
共同研究への期待を熱く語る古見GA社代表取締役
共同研究に参加するKCGI・KCGの学生もまじえて記念撮影
共同研究に参加するKCGI・KCGの学生もまじえて記念撮影