京都コンピュータ学院(KCG)と京都情報大学院大学(KCGI)は,マクセル株式会社および一般社団法人野菜プラネット協会と産学連携で共同開発した「机上投射型電子黒板システム」を使い,KCG京都駅前校・KCG鴨川校・KCGI東京サテライトの三地点を結ぶ遠隔授業の実験を2017年10月10日に行いました。このシステムは,机上に投影した映像を,インターネットを経由し三地点で共有して授業を進めるもので,教材のコンテンツをその場で再生できるのはもちろん,その映像に手で直接書き込めるほか,授業の進行も逐一クラウドに蓄積されていくもので,eラーニングへの応用に大きな可能性を秘めた最新のシステムです。
この日の遠隔授業では,KCGI非常勤講師で,野菜プラネット協会の小林信三先生がKCG鴨川校から講義を行い,三地点の学生がeラーニング用の教材開発についてディスカッションしました。机上型の特性を活かし学生はお互いに顔を見合わせて話し合いを行い,まとめた提案をその場で書き込んで提示し,遠隔地の教室の学生と意見を交わしていました。このシステムによる授業の実践は初めてでしたが,学生たちは積極的に機器を活用していました。
この机上投射型電子黒板システムについては,10月25~27日に東京のソラシティ・カンファレンスセンターで開催されるeラーニングアワード2017フォーラムで,江見圭司KCGI准教授が「机上電子型黒板システムを用いたアクティブ・ラーニング」と題して発表する予定です(10月25日,11:05~11:40)。またKCGIでは,2017年4月に新設された「メディアコラボレーション」コースにおいて,江見准教授と小林先生がこの机上投射型電子黒板システムを使ったeラーニング教材開発についての研究を行っています。関心のある方はKCGIで共に研究を進めましょう。