京都コンピュータ学院(KCG)を2007年3月に卒業して株式会社カプコンに就職,2017年1月に発売され,VR(バーチャルリアリティー)対応で話題となった「バイオハザード7」の開発でリードVRエンジニアを務めた高原和啓さんが3月3日,KCG京都駅前校6階大ホールで講演を行い,自分のキャリア形成やゲーム開発の醍醐味などについて,学生たちに熱く語りました。
「ゲームクリエーターとしてカプコンで働くやりがい」と題した講演で高原さんは,カプコンで自分が開発に携わってきたゲームを紹介しながら,開発で苦労した点や工夫した点,それに失敗から学んだ教訓などを,ゲームのビジュアルや動画も交えて分かりやすく話しました。世界で初めて最初から最後までPlayStation®VRでプレイでき,大勢のファンの注目を集めた「バイオハザード7」の開発では,ゲームエンジン「RE ENGINE」の開発とリードVRエンジニアを担当,技術的な障害を克服しながら,VRモードの設計と実装をやりとげたときの経験を,カプコン社内でのエピソードも紹介しながら楽しく語りました。
最後に,会場に集まったゲーム業界就職志望の学生に向けて,「自分の目的・目標をしっかり持つこと」,「最初から不可能と決めつけないで,常に上に向かって挑戦し続けること」,「視野を広く持って,アイディアの源泉を豊かにすること」などのメッセージを送り,「ぜひこの業界で切磋琢磨しあいながら,将来一緒にゲームを作りましょう」と熱いエールを送りました。会場からは質問が相次ぐなど,学生たちは高原さんの講演に熱心に聴き入っていました。