「閑堂忌」講話で建学の理念,再び。模擬店もにぎわいました

閑堂忌記念講話で,KCGの建学の理念について語る長谷川靖子学院長
閑堂忌記念講話で,KCGの建学の理念について語る長谷川靖子学院長

7月2日は,京都コンピュータ学院(KCG)の創立者で初代学院長・長谷川繁雄先生の命日である「閑堂忌」。KCG京都駅前校では記念講話があり,もうひとりの創立者でKCG学院長の長谷川靖子先生が,繁雄先生とともに掲げた「建学の理念」について学生たちに語り掛けました。

記念講話で学院長は「時代を拓き,明日を担う情報処理技術者の育成」という建学の理念をあらためて示し,この理念を実現するために創立者2人が歩み,取り組んできた創立以来50年間の道のりを紹介しました。一様にアカデミズムを標榜する全国の国公私立大学,職業技術訓練校の域を出ない専門学校とは一線を画し,「理論と技術の一本化教育」を追求。バラック建ての校舎ながら,TOSBAC‐3400など最高水準を誇るコンピュータ設備を次々と導入,学生に開放したことを振り返り,その取り組みの理由として「学生に対し,夢や刺激,問題意識,時代センスを与えながら,明日の力を創造する潜在エネルギーを学生一人ひとりの内部に蓄えることを考慮してきました。創造性は決して先天的なものではなく,教育によって育成できるものです」と強調しました。

京都情報大学院大学(KCGI)の開学は創立者の教育改革精神やアイデンティティが礎となったこと,文化としてコンピュータを認識しコンピュータ博物館実現に向け努力していることなどを話し,学生に向け「創立者の精神は,学校教育指導に姿を変えてKCG50年の発展を支え続けています。本学は創立者の人生観・世界観・人生態度の結晶といえます。みなさんは,ここから自己形成のさまざまな因子を吸収し,卒業後の自己実現で花開かせていくことを願います」と呼び掛け,締めくくりました。

この日は,クラブ・サークルの有志による焼きそばやライスバーガー,かき氷などの模擬店が並び,にぎわいました。
また,閑堂忌に合わせて企画された「KCGサマーフェスタ2013」(京都市教育委員会後援)が間もなく開幕します。同フェスタは8月上旬まで続き,天文や鉄道,電子工作などのワークショップ,講演会,トークライブや小中学生・一般を対象にしたIT講習会,コーラスなどさまざまなイベントを開催します。この機会にぜひKCGにお越しください。

「閑堂」とは,「世俗から離れ,瞑想にふける閑静な空間」という意味で,長谷川繁雄先生の雅号です。先生は1986年7月2日,56歳の若さで亡くなられました。KCGではその7月2日を「閑堂忌」とし,長谷川繁雄先生の遺徳をしのぶとともに,抱かれた精神と情熱をあらためて思い起こす日と位置付けています。
学生や教職員たちは,長谷川繁雄先生が眠る浄土宗大本山百萬遍 知恩寺(京都市左京区田中門前町)の墓を訪れ,在りし日の先生に思いをはせて静かに手を合わせました。


KCGサマーフェスタ2013
http://kcg.edu/summer-festa/2013/