KCGI学生の張さんがめのう工芸展開催。「日中の文化交流に」

中国伝統のめのう工芸作品を通じて日本・中国の文化交流を深めたいと,京都情報大学院大学(KCGI)の中国人留学生の張 超さんが,友人の邵 氷さん(相模原市在住)とともにこのほど,京都市国際交流会館で彫刻の作品展を開きました。張さんの自信作「楽」(“笑う”の意味)など,いずれも中国から持ち込んだ12点を紹介し,訪れた人たちを楽しませました。

天然の乳白色や深緑といっためのう独自の豊富な色合いを生かしながら,ブドウやひょうたんなどを表現した力作ぞろい。「楽」は,お年寄りが笑っている姿を作りだしたもので,張さんは「人間は年を取るのが悲しいと思われがちですが,いくつになっても常に笑顔で前向きに生きていきましょうという願いを込めました」と話しています。

めのうは硬く,専用の道具を使っても彫刻するのにかなりの力を要するといいます。日本ではめのう素材がなく,また制作する場所もありませんが,張さんは何とか素材と制作場所を確保して彫刻活動を再開し,日本国内で展示会を開きたいと望んでいます。

京都市国際交流会館でめのうの彫刻の展示会を開いたKCGI学生の張さん。作品は自信作「楽」
京都市国際交流会館でめのうの彫刻の展示会を開いたKCGI学生の張さん。作品は自信作「楽」