京都から世界に羽ばたくエンジニアやクリエイターを生み出すことを目的にした「京都まゆまろ杯 第1回スマホアプリコンテスト」(株式会社オプト主催,京都府など後援,京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学など協力)の最終審査が2013年3月16日,京都府庁であり,KCGネットワーク学科の前納一希さんの作品,外国人向けの京都のトイレ情報共有アプリ「京都ゐれ」(企画書のみ)が優秀アプリ賞に選ばれました。前納さんは過去,「スマートフォンアプリ選手権」でも入賞経験があり,それに次ぐ快挙です。
前納さんはこの企画書をもとに近く,Windows版でアプリを制作する計画と言い,「外国の地で困るのはトイレの場所。海外から京都に訪れる大勢の観光客の方々に喜んでもらえるアプリになれば」と話しています。
「京都ゐれ」(きょう・といれ)は,アプリを起動すると現在地周辺にあるトイレの位置が表示され,その所在地のほか,和式か洋式か,混んでいないか,清潔かどうか,などの情報が示されます。翻訳機能もあり,外国人観光客の使い勝手を意識した工夫が織り込まれています。また,同コンテストに応募する作品の条件として,京都府の広報監(マスコットキャラクター)「まゆまろ」をアプリトップに使用することが条件となっていますが,前納さんは,起動すると「まゆまろ」が登場しトイレの水を流すというアニメーションを施しました。
同コンテストには350を超える応募があり,この日の最終審査に残った5作品がそれぞれ10分のプレゼンテーションでアイデアを披露しました。5作品のうち,前納さんだけが個人参加でした。
審査員を務めたのは,立命館大学情報理工学部 准教授の谷口忠大氏ら。アプリの「アイデア」,「完成度」,「デザイン」などのほか,京都の歴史や文化がどのように盛り込まれているかなどの点で審査されました。