「ファッション,アニメは海外から最も注目」一般公開講座を開講

京都情報大学院大学(KCGI)の一般公開講座「コンテンツ産業特論」3回シリーズの2回目となる「クールジャパンとコンテンツ産業」を12月15日京都コンピュータ学院京都駅前校6階ホールで開講しましたKCGI講師で東京大学特任講師の中村仁氏が日本が進むべき方向としてファッションなどクリエイティブ産業の推進が必要であることを強調しました一般の方々や学生が大勢訪れ耳を傾けました

中村氏はまず戦後の日本の産業について
▽外資資源材料がない中でモノ作りに活路を見いだした時期
▽朝鮮戦争特需による高度成長期の幕開け
▽インフラや電力海運石炭鉄鋼などを基幹産業に据えての集中投資
▽高度成長期の終焉により外貨稼ぎのためのクールジャパン戦略の確立
などと変遷をたどりました海外から見た日本文化のイメージが「サムライフジヤマゲイシャ」から「アニメマンガゲーム」に移り変わったとしファッションを含め新しい「日本の文化」が生む「日本の産業」が注目を集めていると強調しましたさらに日本への観光客が一般的な観光地ではなく百貨店や家電店などの商業施設を目当てに訪れているケースが多いことをデータで示し「高度成長期に生まれた護送船団保護主義行政はいまなお石油天然ガス電力原子力などの分野で残ってはいますが今後はクールジャパン戦略により護送船団方式とは縁遠いマンガアニメファッションなどクリエイティブ産業が外貨を獲得し日本を支える存在として注目されるようになるでしょう」と話しました
この後中村氏と受講者が喫茶を囲んで歓談する「コーヒーアワー」を挟み日本のファッション産業についての講義が続きました

一般公開講座「コンテンツ産業特論」は土曜日を利用し計3回にわたって開講していますアニメゲームファッションなどにおける同人活動を中心とした日本特有の文化を紹介しその活動内容や市場社会への影響などを考察各回異なる講師によるそれぞれの専門域の講座を開いています受講料は一般が各回3,000円学生は無料です(学生証の提示が必要)

最後の講義は1月12日(土)11:30~18:20(昼休み12:40~13:30)「マンガゲームと同人活動」というタイトルで講師は七邊 信重 氏(東京工業大学 特任講師京都情報大学院大学 講師)を予定しています

一般公開講座「コンテンツ産業特論」
http://www.kcg.ac.jp/event/lecture_media_contents2012.html


「クールジャパンとコンテンツ産業」と題し,日本の産業の変遷や,ファッション産業などについて語る中村氏
「クールジャパンとコンテンツ産業」と題し日本の産業の変遷やファッション産業などについて語る中村氏
「クールジャパンとコンテンツ産業」と題し,日本の産業の変遷や,ファッション産業などについて語る中村氏
「クールジャパンとコンテンツ産業」と題し日本の産業の変遷やファッション産業などについて語る中村氏
喫茶を囲んでの「コーヒーアワー」では,中村氏と受講者が歓談しました
喫茶を囲んでの「コーヒーアワー」では中村氏と受講者が歓談しました