ETWest2010(組込み総合展示会 関西)に出展しました。

「Embedded Technology West 2010(ETwest)組込み総合技術展 関西」が,6月17日(木)・18日(金)にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれました。

「ETWest2010」は,毎年11月に横浜で開催される,組込みシステム技術に特化した世界最大規模のイベントの西日本版です。ハードウェア・ソフトウェア・開発環境ツールなどのキーテクノロジーとなる組込み技術の最新情報と最先端製品が集う展示会で,今年で5回目の開催となります。今回は悪天候にもかかわらず,来場者数は昨年より増えました。

KCGは3年連続の出展です。国内外の主要メーカーが最先端の組込みテクノロジーや商品を紹介する中,数少ない教育機関として参加するKCGのブースは,毎回ご来場いただいた方々の注目を集めます。

特に注目を集めたのは,見た目がリコーダー(たて笛)そのものの「笛型MIDIコントローラー」(KCG AWARDS 2010の優秀賞)です。これは,「操作の難しいMIDIコントローラーを多くの方が演奏したことのあるリコーダー型にすると,誰にでも簡単に音が出せて楽しいのではないか」と考え製作したそうです。開発した学生は,さまざまなマイコンから開発に最適なモノを選定し,指使いや息使いがスムーズな演奏に反映できるようセンサにもこだわったことで,誰でも直感的に操作できるコントローラーを完成させました。この作品をご覧になった方々は,完成度に対する驚きと開発者のユーザに対する思いやりを知り,皆さん笑顔を見せてくれました。

他には電子工作ワークショップで子供たちに大人気の,加速度センサを利用した「電子サイコロ」は大人の技術者にも好評でした。展示されたすべての作品には,それぞれの発想を形にするだけでなく,仕上げにまでこだわる職人魂があふれています。ハードとソフトの両方を理解するKCGエンジニアリング学系の学生ならではの作品に,組込みシステム開発に携わる開発者や技術者の方々がその総合的なレベルの高さに感心されていました。

また,この技術展に参加すると,3万9000人以上にのぼるKCGの卒業生の多さを実感します。今回も,組込み業界の第一線で活躍されるKCGの卒業生から多数声をかけていただきました。会期中に開催されるイベントで組込み技術について解説される大先輩もいらっしゃいました。

今回も見学に来たKCG在学生が多く,Android(アンドロイド)や電気自動車といった最先端の技術に関心を持って胸を躍らせる一方で,徹底的にブースをまわって情報を仕入れる姿が話題になったようです。出展されていた企業様からは,自分の考えで見学に来る意識の高いKCGの学生を称賛されていました。

なお,ETWest2010に出展した学生作品は,KCGオープンキャンパスと8月22日開催の電子工作ワークショップでご覧いただけます。