2008年春期KCGビジネスインターンシップの報告会が4月7日,京都駅前校で開かれ,今年2~3月にかけて就業体験をした学生たちが実習内容や成果を報告,就職担当の教職員を交えてディスカッションを行いました。学生たちはインターンシップで実際に働くことの厳しさや喜びを感じ取った様子で,それぞれ今後の学生生活で自分が確認した課題に意欲的に取り組もうという決意が語られました。
インターンシップ受け入れの申し出があった多数の企業と,学生の専攻・実習内容の希望による調整を経て,今回は19社で実習が行われました。組込み制御機器の開発やソフトウェア開発,ゲーム制作,ウェブや携帯電話向けのコンテンツ制作,テレビ番組制作などを業務とする企業で,学生たちは約2週間の実習に真剣に取り組みました。
インターンシップでは,基礎的な技術のトレーニングから,実際に顧客へ提供されるモバイルコンテンツの企画立案や制作,eコマースサイトの素材制作,ソフトウェアやゲーム開発工程への参加といった,より実践的な色合いのものに至ったケースまでありました。
報告会では「自分の将来の仕事について具体的なイメージを持つことができ,必要となる知識や技術,方法論などが明確になった」という意見が多く聞かれました。さらに「コミュニケーションやプレゼンテーションの重要性をあらためて実感した」という声もありました。
インターンシップへの参加は,今後の学習や技術修得,資格取得に対する意欲の向上につながったようです。今回の経験で将来像が具体的になり,就職活動を始める上で参考になったことも大きな収穫だったようです。「後輩にインターンシップへの参加を勧めますか」という質問に対しては,「ぜひ参加するべき」という回答で,参加した学生全員の意見が一致しました。今回のインターンシップへの高い満足度を反映したものでしょう。
そのほかの主な報告は次のとおりです(カッコ内は実習した業種)。
- 「専門知識に関する実習はもちろん,業務に関連するさまざまな文書を作成する機会が多かった。技術者であっても文章構成力が必須であり,これまでのそういった内容の授業の大切さを思い知らされた」(ソフトウェア開発)
- 「ネット上の情報で知った職種に対するネガティブな先入観が覆された」(同)
- 「外部からでは分からない作業の体験や貴重な情報に触れる機会があり,意義深い経験ができた」(ゲーム制作/後日,実習先企業に就職内定)
- 「これまで修得した技術を活用し,また新しい技術課題に対応できたことで,自信が深まった」(ウェブサイト制作)
- 「就職を希望する業界で活躍する人と長時間接することで,社会に出る前に学生としてなすべき事柄に気づかされた」(広告デザイン制作)
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KCGは現在,学校に寄せられる求人数が就職希望者数の約70倍という状況にあります。担当教職員による徹底した個別指導をはじめ,理想の就職へ向けて学生をサポートする制度も充実していて,本インターンシップ報告会もその一環として実施されたものです。詳しくは下記ウェブサイトをご覧ください。