KCGの島尚徳先生,松村初先生が文部科学省の平成19年度科学研究費補助金(奨励研究)の交付内定を受けました。

KCGの島尚徳先生,松村初先生が,文部科学省の平成19年度科学研究費補助金(奨励研究)の交付内定通知を受けました。この区分の補助金は教育に関する研究を対象とするもので,小学校・中学校・高等学校・専修学校などの教員が交付対象となり,いわゆる研究機関である大学や大学院は対象ではありません。

島先生は,「天文学研究を素材にした『問題解決能力』の育成」というテーマで,CCDカメラ機能のついた市販の大型望遠鏡を用いた教育を実践していきます。今年度,島先生が担当している情報科学科ソフトウェア開発コース「天文ゼミナール」の学生とプロジェクトチームを作り,研究を進めていく予定です。島先生によると,「ワークショップの開催や学会発表,天文台との連携も考えている」とのことです。

松村先生の研究は,「グラフ電卓を利用した,物理実験を動機付けとした数学授業の設計」というテーマです。主として自動車制御学科の数学や物理学の授業向けのテーマです。この申請に先立って,KCGではデモ機1台を購入してパイロット授業を行いました。学生からは「数学なのに実習ができたので楽しかった」,「目で見て確認できるのでわかりやすい」,「もっと実習ができるように機材を増やしてほしい」などの反応があり,今回の申請にいたりました。松村先生によると,「数学や物理嫌いの学生にも,数学や物理を学ぶ動機付けには最高の授業計画だと思う。成果が上げられるように是非ともがんばりたい」とのことです。

これらの教育研究をふまえて,KCGでは新しい教育プログラムを学生に提供していく予定です。