ネットゲームなど業界の現状を学ぶ講演会を11月17日,京都コンピュータ学院京都駅前校6階ホールで開催しました。バンダイナムコゲームス LANエンターテインメントチームリーダー兼プロデューサーの谷波晃一朗氏が講演に立ち,ゲーム業界への就職について,「最近のゲーム制作は”チーム運営”がテーマ。そのため,採用する際には対人関係がうまくできるかどうかを重視する傾向にある」と指摘されました。
演題は「ゲーム業界の現状と今後について」。京都コンピュータ学院でゲーム開発を専攻する学生ら約130人が聴講しました。
>谷波氏は業界の現状について,人気を集めるニンテンドーDSに続きWiiやPS3など新しいハードが続々市場に登場する現況を踏まえ,「どのハードに向けて,どのようなソフトを作れば多くの人に楽しんでもらえるのか,正直言って分からない,というのが本音」,「最近はRPG(ロールプレーイングゲーム)を作る際には100人体制で2~3年かける,というのが現状。巨額の開発費がかかるため,リスクを考えると,新しいことになかなか挑戦しにくい。そのため,各メーカーの作品に差がでにくい状況にある」と説明されました。
また,自らが担当するネットゲーム開発については,顧客を確保するための専門店の在り方やソフト展開など日ごろの取り組みを紹介。「お客さまにゲームを長く楽しんでいただくため,”楽しい対戦相手”を供給する仕組みを模索していきたい」と話されました。
講演後の質疑応答では,学生からの多くの質問にも回答していただきました。参加した学生からは,「大変興味深い話が多く,今後の就職活動にも活かせる」と大好評でした。
翌18日には京都市四条河原町のナムコワンダータワー京都店でオンラインシューティングゲーム『カウンターストライクNEO』のテストプレイを行いました。