没後30年,KCG創立者の長谷川繁雄先生の命日を偲ぶ閑堂忌が行われました

KCG京都駅前校の会場
KCG京都駅前校の会場

京都コンピュータ学院(KCG)の創立者で初代学院長である長谷川繁雄先生の命日を偲ぶ閑堂忌が,2016年7月2日,KCG京都駅前校と長谷川繁雄先生の菩提寺である百萬遍知恩寺で行われました。長谷川繁雄先生は1986年7月2日に,享年56歳でご逝去され,今年で没後30年になります。KCGでは毎年,この日を閑堂忌として,情報処理技術教育のパイオニアとして尽力された長谷川繁雄先生のご遺徳を,学生全員と教職員が偲んできています。「閑堂」とは長谷川繁雄先生の雅号で,「世俗から離れ,瞑想にふける閑静な空間」を意味しています。

京都駅前校大ホールで行われた記念講話では,京都情報大学院大学(KCGI)教授で,長谷川繁雄先生と共にKCGで情報処理教育に当たってこられた作花一志先生が,「ユートピアを求めて 初代学院長が目指したもの」と題して講演しました。

作花先生は,電子計算機さえ普及していなかった1960年代に情報処理教育を志された長谷川繁雄先生の先見の明と独立精神を称賛するとともに,先生を,幕末に松下村塾を開塾し,明治の日本を支える逸材を育てた吉田松陰と比較して,二人とも時代の先覚者で勤勉努力家であったこと,情熱的な教育者で,官に依存せずに民の力を強調した点で似ていたと紹介し,また,それまでにない新しい学校を作ろうとしていた点で、二人は「ユートピア」を求めていたのであり,「ユートピアを追求する努力の大切さを知っていた」と話しました。

講話終了後,学生と教職員はバスで百萬遍知恩寺に移動し,長谷川繁雄先生の墓標に手を合わせて,先生の冥福とKCGグループのさらなる発展を祈りました。また学生有志が京都駅前校で出した模擬店では,手作りの焼きそばやホットサンド,かき氷などが販売されて,行事に活気を添えていました。

長谷川繁雄先生のエピソードを語る作花一志先生
長谷川繁雄先生のエピソードを語る作花一志先生