130年ぶりの金星の太陽面通過まで
画像提供:ダイニックアストロパーク天究館
太陽と地球の間に割り込んでくる天体は月,水星,金星だけ。金星の太陽面通過はそのうちで最も珍奇な現象で,これまでの観測例は4回しかありません。金星が太陽に重なるほど接近するのは,1700年から2200年までに50回起こっていますが,前面通過は●印のわずか8回のみで他は背面通過です。しかも8年間隔のペアで起こります。
前回1882年は日本時間で夜でしたが,今年は6月8日(火)の14時11分から日没まで,黒いビーナスがアポロンの手前を東から西へゆっくりと移動していくのが見られます。ただし裸眼で直接見ると,あなたの眼に神罰が下りますから十分ご注意を。